「君たちはどう生きるか」

漫画 君たちはどう生きるか

著 吉野源三郎

漫画 羽賀翔一

 出版されてすぐからずっと気になっていたのに、なかなか読むひまがなくて読めなかった本。原作書籍のほうも、昔から”必読書”みたいに紹介されているのをよく目にしていたが、読む機会がなかった。やっと手元に来たものの、放置したまま数週間が過ぎてしまっていた。何とか休暇の間に読んだ。

 

 これ、原作の出版はおよそ80年前の戦前。けれども、ここに書かれていることは現代でも決して色あせることなく、むしろ今こそ大切にしたいことがたくさん書いてあった。時代は変わっても変わらないことがたくさんあり、それが歴史や哲学や文学を学ぶことの一つの意義だと思う。実学や科学が重視される今、真に”豊かな”人生を送るために必要なことをもっと学ぶべきなのではないかと思う。 

| | コメント (0)

「文豪どうかしてる逸話集」

進士素丸「文豪どうかしてる逸話集」,KADOKAWA

文豪どうかしてる逸話集

 文豪たちの”どうかしてる”逸話を集めた本。twitterでいくつかのエピソードを見かけて爆笑し、読んでみた。太宰治、夏目漱石、尾崎紅葉&幸田露伴、谷崎潤一郎、菊池寛を中心に、それぞれの作家の交友関係に登場する作家たちの、冗談としか思えない”どうかしてる”エピソードが次々に語られる。面白おかしく書かれているけれど、作品や手紙など、ちゃんとした資料をもとに書かれているみたい。

 高校時代、暇な時間に国語便覧めくり、文学史のテストで満点目指して文豪の名前や作品名を必死に覚えたが、この人とこの人って同時代の人なんだーとか、この人とこの人は友達だったんだーとか、この人たちって歴史上の人物だと思ってたけど、つい最近の人たちじゃん…とか思う。今の高校生も、国語便覧に載っている作家はみんな歴史上の人物だと思ってるんだろなぁ…。まだ生きてる人も載ってるけど。

 あわせて、登場する作家の代表的な作品も紹介されているのだが、あんなに必死で作品名を覚えたのに、その作品をほとんど読んでないことに改めて気付き、めちゃくちゃ読みたくなっている。青空文庫にアップされている作品も多く、スマホやタブレットでも読めるんだけど、やっぱり紙で読みたい私は昭和の人間。

| | コメント (0)

「ヴィオラ母さん」

ヤマザキマリ「ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

img_284eea203a28ec05ce06cd42246634b21071434.jpg (480×694)

 「テルマエ・ロマエ」で有名な漫画家・ヤマザキマリさんが、お母さんについて書いたエッセイ。ヤマザキさんが17歳で高校を中退してイタリアの美術学校へ行ったのも、音楽家だった母親の勧めだったという話は何度も読んだことがあるけれど、そんなお母さんのエピソードが、彼女の生い立ちから書かれている。

 漫画では、眼光鋭いものすごいオニババみたいに描かれているけれど、表紙も含め写真のリョウコさんはどれもかわいらしいお嬢様で、このかわいらしいお嬢様からは想像もつかないエピソードが山盛り。まぁでも。リョウコさんは私の伯母たちと同世代で、伯母たちは総じてみんなこんな感じなので、わからないでもないなぁと思った。”良妻賢母”がよしというのは表向きの価値観を押し付けられていただけで、いつの時代にもそれはそれとして自由奔放に生きていた女性は意外とたくさんいたのかもしれないなと思わされた。

| | コメント (0)

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」

ブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

 本屋さんに鮮やかな黄色い表紙が積み上げられているのを見た時から気にはなっていたのだけれど、作者・ブレイディみかこさんが鴻上尚史さんと対談した番組を見ていたら、ちょうど仕事で扱う予定のempathyの話が出てきたので、これは読まなきゃいけないなぁと思った。でも、買うほどでもないかなぁと思い(我が家にはただでさえ本があふれかえっており、捨てられないたちの私は、なるべく本を増やさないようにしている、つもり)と思って、図書館へ行ってみた。しかし、図書館に見当たらず、そのまま1か月くらい放置していた。

 数日前、同僚と雑談していたら、同僚が「その本読んだよ。ここ数年で最高のヒットだった」というので、それはやっぱり読まなきゃいかんなと思って、結局買った。

 イギリスという国は、私にとって憧れの国で、だけどこの本を読んだり、コロナ騒動の対応を見たり聞いたりしていると、どこの国もいいところもあるしそうでないところもあるんだなぁと痛感した。それにしてもブレイディみかこさんちの息子はなんて素敵な奴なんだ!どうやったらそんな素敵な子どもが育つのか教えて欲しい。

| | コメント (0)