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「Coda あいのうた」

Coda あいのうた

 日時:2022年2月20日(日)

 会場:ユナイテッドシネマ福岡ももち

 

 寒い。家にいても寒すぎるので、映画館に行くことにする。

 選んだのは「Coda あいのうた」。新聞でレビュー記事を読んで、気になっていた。観た人も「良かった」と言っていたので。

 

 ものがたり

 豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気でやさしい家族のために、ルビーは幼いころから”通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門バークリー音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず大反対。ところが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は意外な決意をし…。(チラシより)

 

 フランス映画「エール!」のリメイク作品らしい。

 タイトルの”Coda”とは、Child of Deaf Adultの略語で、聾の親を持つ子供という意味だそうだ。同時に、音楽記号のコーダ=楽曲や楽章の終わり、曲中の大段落の締めを表す記号で、「新たな章の始まり」も意味する言葉らしい。

 思ってたよりもハッピーな映画でよかった。

 ルビーがとにかくいい子で、とてもひたむきに家業を手伝い、なんだかんだ言って家族の通訳としての役割を果たしている。思春期の女の子だったら、もっと家庭のことで悩んだり、葛藤していたりしてもおかしくないと思うけど、たぶん彼女はすでにそれを乗り越えているように思えた。それもやっぱり彼女の家族が愛に溢れていて、家族全員で助け合って暮らしてきたからなのだろうと思う。娘に「あなたが生まれてきたとき、耳が聞こえていると知ってがっかりした」とか言っちゃう母親に対しても、そういう人だからもうしょうがないと受け入れてしまっているように見えた。すごすぎる…。

 音楽の先生が、先生あるあるで、一歩間違えたらそれひどいなと思うところも多々あったけど、彼は彼なりに一生懸命で、ザ・芸術家という感じが憎めないなぁと思った。

 音楽の使い方が好きだった。既成曲をうまく使ったミュージカルっぽいところもあり、一方でいろんな場面での音の使い方が印象的だった。

 主演のエミリア・ジョーンズ(とてもかわいい)はもちろん、合唱クラブの生徒たちもみんな歌がうまくてかっこよかった。

 

(追記)

 NHKで「しずかちゃんとパパ」というドラマをやっていた。これも、耳の聞こえない両親のもとに生まれた娘が、聾者である父親と二人暮らしをしている、という話だった。その中で、聾者である母親が、娘が耳が聞こえるということを知って「かわいそう」と言う場面があった。聾者にとっては”聞こえない”ことが”あたりまえ”であって、”聞こえる”ことは”ふつうじゃない”ことなんだなと思った。

 

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