「悪いのは私じゃない」
MONO「悪いのは私じゃない」
日時:2022年2月27日(日)17:00開演
会場:北九州芸術劇場小劇場
MONOはいつも3月の第1週に北九州に来ているイメージがある。いつも忙しい時期で、まあいいかとスルーしてしまっていた。
コロナもあって、北九州公演は2年ぶりだそうだが、私にとってはずいぶんと久しぶりのMONO。相変わらずの土田節が面白かった。
ものがたり
すぐ横を新幹線が走る、何かの部品を作っているらしい、とある会社の会議室に社員たちが集まっている。創業者の息子である社長は、小さな工場時代から一緒に働いてきた男性社員を重用し、何かあったら彼らと喫茶店でコーヒーを飲みながら打ち合わせ、もしくは独断で話を進めてしまう。若い女子社員たちそれがちょっと不満。
ある日、退職した若い男性社員から会社が訴えられるという事件が起こる。事実関係を明らかにするための調査チーム(といってもメンバーは2人)が社内で組織され、社員たちの面談が始まった。のだが…。
昔っからいる気心の知れた男性メンバーだけで諸々を決めてしまい、新参者の若い女性は蚊帳の外、って、MONOのことですか⁉と勘ぐってしまいそうな設定ですが、中小の会社とか集団ってそういうものなのかもしれません。問題が起これば犯人捜しに原因追及。誰もが責任をかぶりたくはないし、自分のせいにもされたくない。わが身を守るためにあの手この手を尽くす。
一方の女子社員たちも一筋縄ではいかない。それぞれがまあまあ疚しいことを抱えている。不倫、横領、社内恋愛…。それでも、自分の意見をきちんと主張し、それぞれの事情が明らかになるにつれ、なんとなく良い方向に進み始める。
MONOメンバーのおじさんたちが、会社にいる旧社員ぽい、まるでダメなおじさんたち。それでも、おじさんたち、これじゃだめなんだよな、という様子が見えて可笑しい。土田さんは自分だけそんなに悪い人には書いていなかったように見えた。ずるい。
”すぐ近くを新幹線が走るので、騒音でたまに会話が中断される”という設定がうまく生かされていなかったように思う。うまく生かせなかったのかな?
| 固定リンク
「演劇」カテゴリの記事
- 「兎、波を走る」(2023.08.19)
- 「糸井版 摂州合邦辻」(2023.06.25)
コメント