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「終わりよければすべてよし」

彩の国シェイクスピア・シリーズ第37弾「終わりよければすべてよし」

 日時:2021年6月26日(土)17:30開演

 会場:鳥栖市民文化会館大ホール

 

 1998年からシェイクスピア全37作品の上演を目指してきた彩の国シェイクスピアシリーズの第37弾。ついに最後の作品になった。

 

 

 

 あらすじ

 舞台はフランス。ルシヨンの若き伯爵バートラム(藤原竜也)と家臣のパローレス(横田栄司)らは、病の床にあるフランス国王(吉田鋼太郎)に伺候するためパリに向かう。バートラムの母ルシヨン伯爵夫人(宮本裕子)の庇護を受ける美しい孤児ヘレン(石原さとみ)はバートラムに想いを寄せているが、身分違いで打ち明けられない。
 ヘレンは優れた医師の父から受け継いだ秘伝の処方箋で瀕死の国王を治療し、見返りに夫を選ぶ権利を与えられる。ヘレンはバートラムを指名するが、バートラムは貧乏医師の娘とは結婚しないと断固拒否、しかし国王に𠮟責されしぶしぶ承諾する。やむを得ず結婚したもののヘレンと初夜を共にする気のないバートラムは「自分の身に着けている指輪を手に入れ、自分の子を宿さなくては夫婦にならない」と手紙で宣言し、伊フィレンツェの戦役へ赴く。
 ヘレンは巡礼の旅という口実のもと、彼を追ってフィレンツェへ。そこでキャピレット未亡人の家に身を寄せ、当地でバートラムが大きな戦功を上げたこと、そしてバートラムが未亡人の娘ダイアナ(山谷花純)に求愛していることを知る。ヘレンは真の妻となるためにダイアナとキャピレット未亡人に協力してもらい、ある計画を実行に移す…。

 (公式ホームページより)

 

 冒頭、石原さとみさんが可愛らしい。しかし彼女はなかなかの女性。バートラムがヘレンとの結婚を断固拒否してところで、ベッドトリックの芝居だなと気づく。なにしろ”終わりよければすべてよし”なので、最後はちゃんとヘレンとバートラムが結ばれなくちゃ終わらないはずなのだ。しかし、かなり強引。そもそもダイアナはロングヘア、ヘレンはショートヘアなのに、バートラムはなぜ気づかない?

 藤原竜ちゃんはやっぱり素敵。バートラムのキャラクターはなかなか突っ込みどころ満載だけれど、トータルで考えると、男って、そうだよね…。

 横田栄司さんは、登場したとき吉田鋼太郎さんかと思いました。いやもうそっくり。

 

 シリーズ最後の作品ということで、パンフレットにシリーズの全軌跡が載っていたので購入。

 さいたま芸術劇場は、私が埼玉に住んでいたころはまだ建設中だった。シリーズ第一弾の「ロミオとジュリエット」が上演されたときにはもう劇場に通うようになっていたので、佐藤藍子&大沢たかおのチラシはよく覚えている。

 数えてみたところ、シェイクスピアの全37作品のうち、「ヘンリー六世」3部作と「ヘンリー四世」2部作は1作品として上演。したがって計34作品のうち、「恋の骨折り損」「冬物語」「リア王」の3作品は、シリーズの中で2回上演されているので、今回の「終わりよければすべてよし」が第37弾となり、シェイクスピア全37作品のうち最後に上演された作品となる。ただし、新型コロナウィルスの影響で第35弾の「ヘンリー8世」は途中で中止(北九州公演は中止となって私は観られなかった(涙))、第36弾の「ジョン王」は上演すらされなかった。この「終わりよければすべてよし」も、大阪公演の一部は中止になったらしい。

 ちなみに、このうち私は観られたのは18作品。さいたま芸術劇場まで足を運んで観たものもいくつかあるけれど、ほとんどが久光製薬様のおかげで九州で見ることができましたす。ありがとうございます。大学の先生がシェイクスピアが専門だったので、シェイクスピアはちょこっとだけ勉強したけれど、まだ見てない作品がたくさんある。「リア王」とか「から騒ぎ」も、まともなやつは観たことない。シリーズは完結したのかもしれないけれど、今後もさい芸でシェイクスピア作品の上演は続けてほしいです。

 

 ところで、さい芸のさいたまネクストシアターとさいたまゴールドシアターは解散してしまうらしい。せっかく地域の劇場として市民が演劇をやれる場があったのに、とても残念。ただ、いろいろと難しかったのだろうなという気はする。今後、何か別の形ででも、日常に演劇がある地域をつくる企画をやってほしいなと思う。

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