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「HOKUSAI」

HOKUSAI

 日時:2021年5月29日(土)

 会場:ユナイテッドシネマ福岡ももち

 

 緊急事態宣言が発令された先々週の週末は、楽しい予定が全部キャンセルになり、引きこもった。先週末は休みなく働いた。そして緊急事態宣言が再延長。…やってらんねぇ…。休みをもらった土曜日は、梅雨の晴れ間の晴天。自転車に乗って、映画でも見に行くか。

 「HOKUSAI」は1年位前にチラシを観て、公開を楽しみにしていたんだけど、今頃公開。コロナのせいで公開延期されたんだろうね。

 

 冒頭、浮世絵を売る店に幕府の役人が乗り込んできて、めちゃくちゃにしていく場面に涙する。美しいもの、たくさんの人の手を経て生み出された作品が踏みにじられることの悲しさ。けれども、それを”出る杭だと認められた”と逆に奮起する蔦屋重三郎(阿部寛)。

 ただ、そこからは残念ながら、あまり好きになれなかった。

 北斎のことは以前からいろいろ調べる機会があり、その中で知った北斎の魅力みたいなものはこの映画からはあまり感じられなかった。

 柳楽くんのちょっと常人離れした感じはとてもよかったし、田中泯さんは一挙手一投足がほんとうに美しく、特に青い絵の具を手にして雨の中に踏み出していく場面は、ただゆっくりと歩いて立ち尽くしているだけなのにダンスだった。玉木宏さんも永山瑛太さんも青木嵩高さんはどこに出てたかわからないくらい(あんなにばんばん出てるのに、本当に誰だか分らなかった)魅力がなくて、残念だった。

 

 劇中に「こんな日にも、描くのですか」という台詞があったのだけれど、こんな日だから描かずにはいられないであろうことはよくわかる。同じ表現者であるひとが、その質問をするのはないんじゃないかなぁ。ああでも、北斎は表現者としての格が全然違うということか。

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