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「流浪の月」

 2020年の本屋大賞らしい。新しい職場に、おすすめの本を強力に押し付けてくる人がいて、断り切れずに読む羽目になった。まぁ、自分からは手を出さなかっただろうし、面白かったからいいけど。
 あらすじ
 ちょっと風変わりな両親の下で生まれ育った少女が、父親を病気で亡くし、母親に捨てられ、預けられた叔母の家で、従兄の中学生に毎夜性的な暴行を受ける。そんな家に帰りたくなくて、少女はある日公園で出会った大学生の家に転がり込み、穏やかな生活をおくるが、2ヶ月後に二人は保護される。大学生は犯罪者として捕まり、少女は被害者としての人生を歩む。
 成長し、恋人と暮らしていた少女は偶然大学生と再会する…。

 報道される事件などを見て、私たちは自分の価値観で、もしくは世間一般の価値観でしか事件を見ることはしないけれど、事件の”被害者”や”加害者”にもそれぞれに言い分や思うところはあるわけで、何が正しいとか間違ってるとか、幸せかとかはその当人にしかわからないなと思う。今日も一つ、あーあと思う事件を耳にした。その事件を起こした人はどこかでボタンを掛け違ってしまって、気づいたらいわゆる”犯罪”に関わってしまっていたんじゃないかな。でもそのことの重大さにたぶん本人は気づいていなくて、その人自身はあくまで正しい道を進んできたはずなのに、気づいたら”犯罪者”になってしまっていたんだろうなと思えて、でも真実はどこにあるのだろうと思うと、悲しい気持ちになった。

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