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「南無サンダーの箱崎文化祭’21」

南無サンダー「南無サンダーの箱崎文化祭’21」

 日時:2021年3月21日(日)14:00開演

 会場:JR箱崎駅東口広場特設テント

 

 今年も南無サンダーの季節がやってきた。雨の日曜日、1年ぶりに箱崎駅に向かう。桜の花が満開に近い公園内にはあかたろさんの歌う声が響いている。「スーダラ節」?
 事前に聞いていたけど、テントが大きくなっている!中に入ると、客席も階段状になっている。入ってすぐの右手にはアクリル板で仕切られているテーブルがあり、カレーを食べている人がいる。
 最前列の下手端っこに陣取ると、カレーの試食サービス。もうちょっと早く来て、ゆっくりカレーを食べるべきだった…。
 ステージ上ではあかたろさんが、アカペラで「Love is over」を歌うので投げ銭を投げろと。真ん中に「あかたろ専用投げ銭箱」が設置されていた。続いてあかたろさんは、安部さんの愛犬さくらが昨年亡くなったことを紹介した。舞台上手下、いつもさくらがいた位置に、小さな小さな骨壺が置かれているのが見えた。さくらに捧げる歌を2曲続けて。今はもうここにいないすべてに人に捧げるとても切なくていい歌だった。

 あかたろさんのライブが終わると安部さんの前説。今回のこの公演は、さくらの追悼公演だという。恒例のエッサッサと一休さんの主題歌に続いて、開演。

 

 ものがたり
 玄界灘に浮かぶ能古島に向かう一艘の船に乗せられた男。これから島の監獄に送られるらしい。島では囚人たちが鬼のような看守たちから拷問を受けている。鞭で打たれたり、電気ショックを与えられたり、水桶にぶち込まれたり。舞台上手、鉄パイプで作られたブランコのようなものに三角木馬がぶら下がっていた。その名も”ブラッディサクラ”!大きく揺れるブラッディサクラに襲われる男たち!
 そこへ仲間入りした男は、先輩囚人と一緒に作業をしたり、いざこざを起こしたり、世界を嘆いたり。

 途中、男たちの作業によって客席の上、観客の頭上に舞台装置が組みあがっていく。斬新!
 クライマックスで、組みあがった装置の上に透明なビニールシートが張られ、その上に乗せられた金網の上を男たちが駆け上がっていく。投げ銭と赤い絵の具がばらまかれ、ブラッディサクラを担いだ安部さんがさくらへの思いのたけを叫ぶ。
 泣けた。

 

 南無サンダーは、毎回とにかくカラダ張って勢いと情熱突っ走る芝居で、暴力とか任侠とか個人的にはあんまり理解できないテーマのお芝居をやっているのに、そのひたむきさになんだか泣ける。めちゃくちゃ泣ける。ひとの心を動かすものって何なんだろうな、と改めて思う。

 

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