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「みんなの宅配便」

本多劇場グループnext

DISTANCETOUR-「みんなの宅配便」

 日時:2020815日(土)15:00開演

 会場:北九州芸術劇場小劇場

 

 大好きな小沢道成さんが北九州にやって来る!しかも飛ぶ劇場の寺田剛史さんと二人芝居!演目は「みんなの宅配便」!となれば、何がなんでも観に行かなくては!と即座にチケットを申し込んだ。初演のDVDを持っていて、だから今回は配信ではなく劇場で観たいと思っていた。

 ものの。

 短い夏休み、新型コロナウィルス感染者数は激増し、実家に帰省もできなくなった。公演日が近づいてくると、配信でも見られるならわざわざ北九州の劇場まで行かなくてもいいんじゃないかとか、公演翌日までキャンセルできるのか…とか、いろいろと考えてしまった。

 でも。

 バカみたいに正直にステイホームで過ごした夏休みも終わろうとする週末、北九州まで車を飛ばした。

 

 3月の南無サンダー以来の観劇。その前は庭劇団ペニノだったから、劇場に行くのはおよそ5か月ぶりだ。開場少し前に6階に着いたけれど、劇場前には誰もいなくてしーんとしていた。会場を間違えたかと思ったが、間違ってはいなくて、やがて小劇場のロビーに入る扉は開き、検温してもらって(最初「37℃ちょっとあります」って言われて冷えた。測り直して無事に入れてもらえたけど)、オンラインチケットのもぎり方に戸惑い、手指を消毒して劇場内に入る。

 

 劇場内で開演を待ちながら、1席おきに埋まっていく客席を見ていた。配信用のカメラが4台。音響スタッフ、案内スタッフ、東京からやって来た出演者も含めたら、お客さんよりスタッフのほうが多いんじゃ…と思う。それでもツアー公演をやる意味を考えていた。

 開演してスクリーンに映し出されたのは、リバーウォーク、そして北九州芸術劇場。ああ、みんな、そして私も、この日を待っていたんだ、と思った。

 

 スクリーンが上がって、登場したのは青いつなぎを着た二人。距離を保ってだらだらとおしゃべり。北九州で資さんうどんを食べたとか。

 

 事前にDVDで予習(復習?)しようかな?とも思ったけれど、せずに観劇。一人暮らしの女性の家に宅配業者のお兄さんがやって来て…という大筋しか覚えていなかったので(^^;)、純粋に初めて観るかのように楽しめた。

 小沢さん、かわいらしい!これ、知らない人が見たら、最後まで女性と疑わないであろうかわいらしさ。

 寺田さんのサタケさんは、イメージぴったり。特に、パンツを被るところから、社歌を歌う場面は圧巻。エネルギーがあふれていて、完全にタカヤマさんを圧倒していて、泣けました。

 飛ぶ劇場の男優陣は、誰がやってもそれぞれサタケさんがぴったりな気がする。ちなみに先輩社員“キムラさん“は、初演からキムラさんだったので、北九州バージョンというわけではないですね。客席は(私も)ふふふ(^^)ってなってましたけど。

 峯村リエさんの50代女性バージョンも、配信で見ればよかったなーと思いました。あまりにも身につまされすぎて、痛々しすぎるのではないかと思って、観る勇気がなかった…。

 

 終演後も青いつなぎの人たちが登場。だらだらとおしゃべりをして終演。

 

 北九州芸術劇場の小劇場で公演が行われたのは、3月のMONO以来だったそうだ。

 劇場でウィルス感染対策を行いながら安全に公演を行うことができること、安全にツアー公演ができること、それを実証し、ノウハウを地方の劇場と共有するために、この公演は北九州までやって来て、全国を回るんだなと思った。いつまでもウィルス感染を恐れて家でじっとしてるわけにもいかない。工夫して、協力して、できることをやりながら、日々暮していかなければならないし、劇場では演劇を上演していかなくちゃいけないんだ。

 ステージにいる役者たちと、公演を支えるスタッフたちと、劇場に集うお客さんと、劇場までは来られないけれど、カメラの向こう側、パソコンやテレビの画面の向こうにいるお客さんと、みんなでつくる演劇が、これからもどうかなくならずに続いていきますように。

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