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「60’s エレジー」

劇団チョコレートケーキ「60's エレジー」

 日時:2020年5月10日(日)

 

 公開最終日ということなので、もう1本見ることにする。暇だし。

 

 うーん…こちらはあまりにも”ある人”の主観的なものがたりで、ちょっと共感できなかった。

 とあるアパートで自殺した70代の老人が残したノートに書かれていた1960年代の思い出。

 最初から最後まで1960年代はよかったなーみたいなお話で、1960年代のことしか語られなかったというのが?だった。しかも2時間半もかけて。

 この人は、1970年以降をどんなふうに過ごしたのだろう、なぜ自殺するに至ったのだろう、そういうことが「その後いろいろありました」みたいな一言でまとめられてしまっていたことにすごく違和感を持った。70代の人なら、学生時代に運動にはまってやんちゃしたけど、その後いい会社に入って、出世して、バブルはじけた時も大変だったけど乗り切って(もしくはあっさり切られて)、家庭を顧みずに熟年離婚されて(もしくは首を切られたことをきっかけに家庭がダメになって)、孤独にアパートで独り暮らしに至る、みたいな平凡で壮大な物語が30年分ぐらい続くはずなのに。蚊帳職人の工場という斜陽の業界に就職して、それでも人々の温かい人情があったから、貧乏でも楽しかったなーみたいなノスタルジーを胸に死んでいく人の、その後の人生のほうがよっぽどドラマチックだったんじゃないだろうかと想像してしまって、いけなかった(泣)

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