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「フィガロの結婚」

響ホールOTEGARU Opera vol.4 

モーツァルト歌劇「フィガロの結婚~フィアンセとIT社長、その妻と少年」

 日時:202022日(日)14:00開演

 会場:北九州市立響ホール

 

 OTEGARU Operaシリーズ第4弾、ということですが、気にはなっていたものの過去一度も観に行けてない。数々の舞台芸術は一通り見たけれど、本物のオペラは未経験。だいたいチケットが高い。下手すると3万円ぐらいする。そもそも、芝居というよりも歌とか演奏を聴きに行くものなのだろうと思っていた。今も思っている。あと、イタリア語とかで歌われてもたぶん意味が分からない。

 数年前にオペラコンサートの企画で、東京から来られた歌手やピアニストの方と福岡在住の方の合わせ稽古を見せていただく機会があった。その時に、歌手の方々が、「ここはこういう振りを入れましょう」とか、「こんな小道具を使って、こういう段取りで行きましょう」等を打ち合わせながら練習されているのをみて、オペラってクラッシック音楽に合わせて歌でお話が進むミュージカルなんだなと思った。そう思うとちょっとオペラが身近に感じられました。

 

 今回の企画は、モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」を、飛ぶ劇場の泊篤志さんの演出で、オペラ歌手の皆さんと福岡の小劇場の役者3人で上演。すべて日本語。普段はあんまりしないけど、いちおうフィガロの結婚の物語と全曲をYouTubeで予習した。映像までは観なかったけど。

 

 開演時間になり、楽団の皆さんがステージ上に登場する。皆さんドレスやタキシードではなく、きれいめカジュアルなお洋服。楽団の方々は響ホール室内合奏団に所属するプロの方々らしい。ってか、響ホールは楽団持ってるのか!?ホールだけじゃなく、ちゃんとソフトも作ってる北九州市の底力を感じる。

 続いて役者さんたちが登場。設定はIT企業(楽団の皆さんも、IT企業の社員という体での衣装セレクトだったらしい)。伯爵→社長(又吉秀和)、伯爵夫人→社長夫人(田北りえ)、フィガロ以下、フィガロの婚約者スザンナ、マルチェリーナ(立石義江)、バルトロ(木村健二)、ケルビーノ(渡邉智美)、庭師アントニオ(田坂哲郎)は社員ということに。

 歌手の皆さんは普通にオペラを歌う。日本語で。ちなみに日本語の歌詞はすべて泊さんが作ったとのこと。そしてすごく大変だったとのこと。まさかイタリア語を訳すところからはしてないと思いますが、日本語の意味を歌に合うように歌詞にするのって相当大変だったと思うし、その日本語の歌を歌いあげちゃう歌手の方々もすごいなぁと思いました。

 ただ、クラシカルに歌い上げられてしまうとやっぱり歌詞は聞き取りにくかった。ってか、イタリア人もあれをイタリア語で歌われてちゃんとわかるのかな?歌詞が聞き取りにくいのはミュージカルでも同じか。歌詞カードが欲しくなる。だから私はミュージカルがあんまり好きではないのだなと思う。そういえば歌舞伎も歌に合わせてお話が進みますね。

 

 普通オペラ歌手の皆さんがどのくらい芝居をされるのかわからないのですが、皆さんお芝居が上手で、特にケルビーノはだいぶ愉快でした。しゃべる声の少年ぽさも素敵で、さすが声のプロだなぁと思いました。

 役者さんたちも一緒に歌っているように見えましたが、実は口パクとのことでした。完璧な口パクでした。特に田坂くんはアルマヴィーヴァ合唱団の皆さんと一緒に本当に楽しそうに歌ってた(ように見えた)ので、危うく騙されるところでした。

 

 舞台美術(保坂真紀)は3枚(確か)の衝立に絵が描かれているものを、裏返したり張り替えたり。絵のタッチがとても素敵でした。

 衣装は内山ナオミさん。役柄それぞれにあわせた衣装が、雑多ながらそれぞれの役者さんにとてもあっていると思いました。ヘアメイク(丸家望)も盛盛で、OTEGARUながら豪華な雰囲気。これが3000円で観られちゃうというのはずいぶんとお得だなぁと思いました。ちょっと贅沢な気分になれました。街にこういうホールがあるというのは、本当に素晴らしいと改めて思います。大切にしなければいけないと思います。

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