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「きりんヶ丘展望台」

hen house#7「きりんヶ丘展望台」

 日時:2019年12月日(土)19:00開演

 会場:ぽんプラザホール

 

 初見の劇団。以前からお誘いいただいていたのに、不義理で申し訳ない。

 

 街を見下ろせるところにある展望台。正式には希望ヶ丘展望台というらしいのだけれど、子どもたちはなぜかその場所をきりんヶ丘展望台と呼ぶ。そこは市内に住む小学生なら必ずと言っていいほど遠足でやって来る場所であり、市の火葬場がある場所でもあった。

 そんなきりんヶ丘展望台を舞台にした、過去と現在が交差するオムニバス作品集。

 

 場所のイメージとしては油山かなぁ。私は小学生時代を福岡で過ごしていないので、遠足で行ったことはないし、デートでも行ったことはないのだけれど。あ、高校生の時に友達と行ったかもしれない。でもどうやって行ったのか全く記憶にない。東油山団地に住んでいた友人の家に行っただけかもしれない。数年前に妹とドライブしたな。でも、ふもとの“刻の森”の前は車でよく通る。

 

 アキ(大嶋久美)とふゆみ(永幡桂子)姉妹と、アキの同級生・まさ子(石村英美子)は、小学校の帰り道に走ってきりんヶ丘展望台までのぼってきた。わがままで俺様キャラのアキにまさ子は振り回されっぱなし。つまらないことで喧嘩になり、アキとまさ子はふゆみをひとり展望台に残して帰宅する…。

 

 だいぶ大人な3人の女性がみんなランドセル。ですが、永幡さん似合いすぎです!

 アキを演じる大嶋久美さん。お久しぶり!!!大人になっても、相変わらず美人で男前。

 

 展望台に女(富田文子)がひとりやって来る。彼女を追って、部下の男(的野将幸)もやって来る。二人はどうやら付き合っているらしい。男は女に結婚を申し込むつもりのようだが、女も男に話があるという。

 

 富田さん演じる里香さんのドSっぷりにちょっと引いた。あんな女性、本当にいるのでしょうか。それにもめげずに彼女を愛し続ける安藤のドMっぷり…あんな男性、本当にいるのでしょうか。そして二人の行きつく先がまた謎。うーん…私には理解できない…。

 

 栗原さん(立石義江)は、今日も小太郎とお散歩。好奇心旺盛な小太郎は、あっちへ行ったりこっちへ寄り道したり…。

 

 栗原さんと小太郎の物語が好きだった。小太郎を演じる田中雄也くんは本当にわんこにしかみえなかった。かわいらしい。ちょっと記憶もあいまいになり施設に入っている栗原さんの今がとても切なかった。

 

 大人になったアキとふゆみ。アキはミュージシャンを目指して今は都会に住んでいるが、母親が入院したので、久しぶりに帰郷しているらしい。

 

 火葬場のそばにあるきりんヶ丘展望台は、あの世とこの世をつなぐ場所であるようだ。生まれてくる里香の子ども、若くしてこの世を去ったふゆみ、栗原さんを残していなくなった小太郎、年をとって少しずつこの世の記憶を失っていく栗原さん。そんなたましいが交差する場所。

 切なすぎてあまり楽しい気分になれる観劇じゃなかった。いつか行く道を思うと、あまりにもつらくて、ひとりで受け止めきれそうにない。里香さんがあれほどにまで強くいられるのは安藤がいるからなのかもしれないと思う。

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