« 「メメントモリ」 | トップページ | 「春の乱」 »

「笑う男」

笑う男~The Eternal Love 永遠の愛

 日時:2019年5月25日(土)18:00開演

 会場:アルモニーサンク北九州ソレイユホール

 

 前から好きだったけど、メタマクで完全に浦井健治さんにノックアウトされてしまった。浦井さんの今年の舞台の予定は、「笑う男」「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」「ビッグフィッシュ」の3本。うち、2本は福岡(北九州)に来てくれる!ブラボー!

 

 残念ながら、手に入れたチケットは1階後方。まぁしょうがない。

 会場内に入ると、オーケストラピットがある!そうか、ミュージカルか。生演奏に豪華な衣装の本格ミュージカル、久しぶりだなぁ…。

 開演前、隣の隣の席に元同僚がやってきた。久しぶり~と挨拶してたら、隣の人が席を替わってくれた。

 ありがとうございました。

 

 原作は「レ・ミゼラブル」と同じビクトル・ユゴーとのこと。

 ものがたり

 見世物として口を裂かれた少年グウィンプレンは、興行主に捨てられて一人雪の中を歩いていた。凍死した女に抱かれていた赤ん坊を拾って彷徨ううち、たどり着いた家に住む興行師・ウルシュス(山口祐一郎)と生活を共にすることになる。

 

 子役、歌うまい!

 山祐様、超お久しぶりです!山祐さん、こんなにキー高かったっけ?ちょっと弱弱しい感じなのはそういう役だから?

 

 ロンドンではアン女王の腹違いの妹・ジョシアナ公爵(朝夏まなと)の婿選びがすすんでいる。

 青年となったグウィンプレン(浦井健治)は、美しく成長した盲目の赤ん坊・デア(衛藤美彩)とともに、ウルシュスの見世物小屋で舞台に立っていた。見世物小屋を訪れていたジョシアナ公爵はグウィンプレンのことを気に入り、自宅へ招待する。

 

 ”ジョシアナ”という名前は“女子アナ“を想像しちゃうね。実際、パソコンでも”女子アナ”と変換されたよ。

 グウィンプレンの口裂けメイクが遠くて全然見えず。私には見目麗しい浦井健治だけが見える。なるほど、ジョシアナ公爵もそりゃあグウィンブレンのことを気に入るわ。

 デア、微妙…。誰?ちょっとアニメっぽい声。やたらかわいらしい妹っぷりアピール…あんまり好きになれない…。

 ミュージカル界のキング=山祐さんと、プリンス=健ちゃんのデュエット!さらに、フェドロ=石川禅さんと健ちゃんのデュエット。石川さん、うまいなぁ…。健ちゃんと並ぶと、貫禄が全然違う。健ちゃんは線が細いなぁと思ってしまった。

 

 休憩時間には隣席の友人と近況や今後の観劇予定などを情報交換。チラシを見ながら、「ねぇ、この字見える?」「見えないわよ。私、遠近両用コンタクト買ったよ」「私も夕方になると見えにくくて困ってるのよ。ところで笑う男のメイク見える?」「全然見えないよ」良かった。私だけじゃないんだ。出会ったときは二人とも25歳だったのに、こんな会話をする日が来ようとは。

 

 実は行方不明になっていた良家の嫡男だとわかったグウィンプレンは、2幕では寝間着からの豪華な王子様衣装へ。健ちゃんはメタルマクベスでも王子様衣装を翻していたけれど、今回もターンしたり走ったりするたびにキラキラの王子様衣装が翻る。こういうの、似合うなぁ…。この作品、もともと韓国でミュージカル化されたものらしいけど、グウィンプレン役って、王子様な顔立ち・いでたちの人しかできないよねぇ。

 見世物小屋の女たちがデアを慰めるシーンが好き。陽気な歌とダンス。デアにはない、女たちの強さとしたたかさが感じられました。

 プリンパルだけでなく、アンサンブルの役者さん一人ひとりにもちゃんと見せ場があって、いいミュージカルだなぁと思いました。カーテンコールで登場した役者さんたちの数に「え?たったこれだけ?」と思ってしまったくらい、皆さん存在感がありました。

 グウィンブレンが議会に連れていかれるシーンが好き。貴族カツラをつけて、マフラーで顔を隠し、長老貴族たちに恭しくお辞儀をするのを、フェドロに「軽く会釈するだけでよいのですよ」とたしなめられ、マイムで「会釈?これ会釈?これは?」とやりとりする場面では、健ちゃんがおちゃめでかわいらしい。

 

 クライマックス、死んだと思われていたグウィンプレンが見世物小屋に帰ってきたシーンで、客席内にすすり泣く声があふれた。え…?私はそもそもデアがまったく好きになれず、こんな子と健ちゃんが仲良くするなんで許せない!と思っていたので、全然共感できなかった。あげくそうなるか⁉なんでだよ⁉でもって終わりかよ!何だよビクトル・ユゴー!

 ちなみに私は、カーテンコールで健ちゃんが、走ってくる子役を手を広げて受け止める様子に泣けました。

 その後座長として、その日千秋楽を迎えた子役の子と衛藤美彩ちゃんを紹介しようとして「えーと、なんだっけ?」と詰まってしまい、周囲のキャスト笑われる健ちゃん。それでこそ浦井健治!期待を裏切らない天然っぷりをありがとう!

 次は9月のヘドウィグ!チケットも買った!平日だけど駆け付けます。楽しみ~~~~~!

 

 ところで。

 週明けに職場で、後ろの席の人が大学時代にフランス文学を専攻していてたという話題になった。しかもビクトル・ユゴーの作品を訳したという。「大正時代ぐらいに訳されたものしかなくて、1冊まるごと訳して死ぬ思いをした」というので、『笑う男』のミュージカル観たよ!って言ったら「ええっ!私、『笑う男』を訳してたんです!」だって。びっくり。その後もやはり新訳は出ていないようで、調べてみたら書籍も絶版らしいので、ぜひ彼女の訳を読ませてもらいたいと思いました。

|

« 「メメントモリ」 | トップページ | 「春の乱」 »

ミュージカル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「メメントモリ」 | トップページ | 「春の乱」 »