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「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」

灯台とスプーン第五回公演「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」
 日時:2018年12月9日(日)15:00開演
 会場:福岡市赤煉瓦文化館

 灯台とスプーンさん、初見。知人から”今、福岡市で頑張ってる劇団”と聞いたので、ならば見ておくか、ということで。

 赤煉瓦文化館の中に初めて入った。古い建物大好きな私ですが、機会がなく、用もないのに中に入る勇気もなくて入ったことがなかった。入場無料で、中は見学もできるし休憩もできそうだし、そんな恐ろしいところではなく期待以上に素敵な建物だった。
 公演の会場は2階の少し広い部屋で、日ごろは会議室等として貸し出されているスペースのようだ。レトロな雰囲気が素敵。装置として使われていた古い布張りの椅子もかわいい。

 
  
 

 ものがたり
 幼い頃に火事で両親を亡くし、
 叔母のえっちゃんとその恋人けいちゃんに育てられた、つぐみ。
 火をつけたのは、アトリという名の友人だという。
 記憶の中のアトリは、自らを「山羊座の王子」だと明かし、
 故郷へ一緒に帰ってくれるお姫様を探していた。

 オスカー・ワイルド『幸福な王子』などのおとぎ話をモチーフに、
 ひとつの家族と、その周りの人たちを描いた王子さまとおひめさまたちのラブストーリー。
 

 
 少女時代の思い出、、幼馴染との久しぶりの再会、身近な人の死…
 主人公のつぐみ(柳田詩織)と、周囲の人たちの過去と現在、時間と空間が緩やかに交錯する。

 全体的に丁寧に描かれていて、好印象。ただ、時間と空間が行ったり来たりする中で、そこはもうちょっと情報が欲しいなぁというところと、そこまでいらないなぁというところがあった。
  
 黒を基調とした衣装が、私好みでかわいい。特に、つぐみの修道女みたいなシンプルな黒いワンピースと、シルエットがきれいで刺繍が華やかなけいちゃんのワンピースは欲しくなった。あと、アトリの黒ジャケットとキュロットスカートみたいなパンツもかっこよかったなー。全員が若い女性のスタッフさんたちも、黒を基調とした落ち着いた衣装で、世界観を演出。
 今まであんまり考えたことはなかったのだけれど、女性演出家さんだからなのか、女優さんたちをみんなかわいらしく見せていてとても良かった。
 
 会場に配置された椅子の間と左右の壁際に3本の通路ができていて、役者はそこから出入りする。
 音がいい。客席の後方にスピーカーが設置されていたのはわかったけれど、どこから聞こえてくるのか、不思議な感じ。時折、外からの音も聞こえてきていたと思うけれど、気にならない。
 
 照明があったほうがもっと効果的だったんじゃないかなぁと思った。
 2月にも同じ作品をkonya-galleryと赤煉瓦文化館で上演するということですが、是非ホールでもやってほしいと思います。

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