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「ゲゲゲの先生へ」

「ゲゲゲの先生へ」
 日時:2018年11月18日(日)13:00開演
 会場:北九州芸術劇場大ホール

 前川作品はあまり好きではないのだけれど、佐々木蔵之介目当てでチケット購入。
 

 冒頭、せりふもなく転げまわる佐々木蔵之介。改めてその身体能力の高さというか、動きのしなやかさと美しさに感動する。いやー、やはり佐々木蔵之介だけでも見る価値があった。

 ものがたり
 平成60年。この国には子どもが生まれなくなっている。田舎の破れ家で一人暮らす根津(佐々木蔵之介)のもとに、都会から逃げ出してきた若い男女が駆け込んでくる。

 根津は孤児で、子どもの頃からどういうわけかあちらの世界とこちらの世界を行ったり来たりできたようだ。幼馴染のサンタが死んだときも、根津はなぜかサンタと会話ができた。
 成長して詐欺師となった根津はある日この田舎の村にやってきた。そこで出会った老婆(白石加代子)は根津のことを死んだ息子のサンキチだという。さらに現れた美しい女・ハナコ(松雪泰子)は、根津の妻だと言い、二人は根津を温かく家に迎え入れる。
 …そんなこんなで根津は、この家で暮らすようになったのだ。あれからいったい何年が経ったのだろう?

 若い女の父親(手塚とおる)は街の市長で、娘を連れ戻しに根津の家へとやってくる。
 その頃都会では、子どもを奪われた母親(池谷のぶえ)がバケモノと化して、大騒ぎになっていた・・・

(とても面白かったのだけれど、個人的な体調のせいでところどころ意識が飛んだので、間違ってるかもしれません)
 
 アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」は初期に見ていたけれど、水木先生の著作はほとんど読んでおらず、朝ドラ「ゲゲゲの女房」でその人となりをちょっと知ったぐらいなので、作品のどの辺が水木ワールドなのかはよくわからなかった。でも、一つの作品として楽しめた。前川作品によくある、なんとなーくいやーな気分にさせられることもあんまりなかったし、パーカッションの生演奏も素敵。あとはとにかく最初から最後まで佐々木蔵之介を堪能。
 根津のモチーフはねずみ男ということだった。ねずみ男は半分妖怪で半分人間、だっけ?
 松雪泰子さんが美しい。もともと雪女みたいな女性ですが、彼女も身体の表現が美しい。あれは一反木綿だったのかな?
 白石佳代子さんはまんま”砂かけ婆”。やはりうまい役者さんだ。
 池谷のぶえさんがすごい。ふつうにしてればふつうのおばさんだけれど、子どもとか妖怪とかちょっと頭の弱い人とかを演じさせるととても輝く。こけきっきーはシン・ゴジラみたいでした。

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