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「Brand new OZAWA Mermaid」

EPOCHMAN ひとり芝居「Brand new OZAWA mermaid」
 日時:2018年5月5日(祝)19:00開演
 会場:

 小沢道成さんと初めて出会ったのは、鴻上尚史さんが立ち上げた虚構の劇団の公演「リアリティ・ショウ」。紀伊國屋ホールでの公演だった。ジュリエットの乳母としてオネエ系のキャラをやる小沢さんに一目惚れ。虚構の劇団の芝居は毎回必ず見に行けるわけではないのだけれど、小沢さんはkokami@networkの芝居や第三舞台の解散公演にも出演されていて、何度か福岡でも小沢さんを観ることができた。ダンスがとてもお上手な、素敵な役者さん。
 小沢さんがEPOCHMANという個人企画を立ち上げて公演を始めてからも、なかなか観に行くことはできず、DVDで観たりしていた。

 今回は人魚姫をモチーフにしたひとり芝居とのこと。チラシのビジュアルがとんでもなくかっこいい!ヘドヴィグみたいだ!観たいなぁ…5月かぁ…公演期間も長いし、修羅天魔も観に行きたいし、何とかならんかなぁ…と思っていた。本当は5月の2週目に行きたかった修羅天魔のチケットが5日に取れて、東京に行くことになり、調べてみたら・・・5日の夜が初日!?修羅天魔の後に行けるじゃん!いやったああああぁ!というわけで、千歳船橋へ。

 小田急線の線路沿いにある小さな小屋。
 普段はステージとして使われている部分に客席を組み、音響・照明ブースになる2階部分を活かしたセット。天井が高いのがいい。
 中央に円形の黒いステージ。ステージ上には三角のベンチ?模型で見たら、黒いチーズケーキが一切れお皿に乗ってるみたいだった。
 壁に四角いタイル状のものがいっぱい張ってある。正面にドラムセット。

 金髪のマルシェⅡ世さんがドラムセットにスタンバイ。マルシェⅡ世さんはちょっと小沢さんに似ていて、あれ?っと思う。
 激しいドラムの演奏で、スタート!

 人魚姫=小沢さんが登場。・・・かわいい!衣装もカラフルで、メイクやヘアスタイルも素敵。手に持っているのはペットボトルとか魚のかたちのおしょうゆ入れを使って作った魚だったり珊瑚だったり。仕込まれているLEDの明かりも美しく幻想的。

 ものがたりはおおよそ、アンデルセンの『人魚姫』だった。

 海の底で暮らす人魚姫は、いつか海の上の世界を見られる日を心待ちにしている。上からときどき落ちてくる雑誌で流行りのファッションやイマドキの女子の恋愛事情を勉強したり(多少偏ってましたけど)、一足先に上の世界を見てきたお姉さまたち(ぬいぐるみ)のお話を聞いたり。
 ある日、人魚姫は上から落ちてきた若い男を助ける。
 そして、ようやくやってきた海の上に行ける日、魔女?から”困ったときに使う”カード(パスモ)をもらって、大事なものをリュックに詰め込み、姫は海の上へと昇っていく。
 たどり着いた海の上の街=東京。はじめてのことばかりで訳も分からず雑踏に流され、疲れ果てて座り込む姫に優しく声をかけてくれたのは、あの日姫が助けた若い男だった…。

 東京で若い男の家に半ば強引に住み着いた姫は、彼とのセックスに夢中になる。
 わりと裕福な男は日夜遊び歩いており、もちろん他にもたくさんの女の子との付き合いがある。そもそも、道で拾ってちょっと親切にしてあげたら半ば強引に家に居座ってしまった姫のことを本当に好きになるはずもない。
 というわけで、ものがたりはラストへとつながっていく。

 まぁ、人魚姫ってそういう話なんですけど、せつないですね。好きで好きで好きになって追いかけた男は、だいたいそういう女を”うざい”とか”重い”とかいってものすごく嫌う。好きになってしまった時点で人魚姫に勝ちはないわけで、だったら好きになんてならなきゃいいけど、好きじゃない男に言い寄られても困る。世の中もはもっといろんな恋愛のかたちがあるはずなのに。

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