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「彼の地Ⅱ 逢いたいひ、と。」

北九州劇場プロデュース「彼の地Ⅱ 逢いたいひ、と」
 日時:2018年2月18日(日)14:30開演
 会場:北九州芸術劇場小劇場

 再演もされた「彼の地」につづく、桑原裕子脚本・演出の北九州激術劇場プロデュース公演。
 「彼の地Ⅱ」というタイトルではあるけれど、前作の続きというわけではなく、前作同様、北九州を舞台にした全く新しい作品。オーディションで選ばれた役者たちは、北九州のみならず東京・宮崎等々からも!全部で19名の出演者の出身地もバラバラ。

 前回は脇内くんが何となくセンターにいて、彼と父親との関係がものがたりの一つの柱だった。野良猫みたいに北九州市内をさまよっていたワッキーは、やがて街を出て行こうとする、みたいなお話だった。
 今回は高野由紀子さん(=ブッキちゃん)がなんとなくセンターにいて、北九州に帰ってきた彼女と母親との関係を軸にした物語だったように思う。ブッキちゃんは子豚のブッキで、不器用なブッキ。私は高野さんの家族でも友人でもなんでもないけれど、ゆっこちゃんにとてもいい役を書いてくれて、バラコちゃんありがとう!って言いたくなった。それぐらいゆっこちゃんへの愛があふれていた。

 もちろん、ゆっこちゃんに対してだけではなく、19名の登場人物の一人ひとりと、登場するたくさんの北九州の場所(戸畑の渡船、若戸大橋、平尾台、千仏鍾乳洞、門司港、スペースワールド、曽根干潟、くきのうみ花火大会、高塔山公園、合馬?、資さんうどん…前回とはまた違った、北九州のいろんな場所)のものがたりがとてもとても丁寧に描かれていて、そりゃ2時間半になるよね、というボリューム。でも全然長い感じはしなくて、いつまでも彼ら彼女らと北九州のまちを観ていたい気がした。

 誰かにとって北九州はとても出ていきたい場所だったり、帰りたい場所だったり、帰りたくない場所だったり、ずっといたい場所だったり、ほっとできる場所だったり。私自身、3年間だけ北九州に住んでいて、住んでいるときは福岡に行きたくて、実際福岡に住むことになったけれど、今はなんだか無性に北九州に住みたい気がしている。なんだろうね。不思議な街です。

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