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「書く女」

北九州芸術劇場リーディングセッションvol.25「書く女」
 日時:2015年2月15日(日)14:00開演
 会場:北九州芸術劇場小劇場

 今回で25回目という北九州芸術劇場リーディングセッションだけれど、なんと私は初体験。
 気づけば日曜日の前売り券は完売。当日の午前10時にインターネット当日券予約でチケットをを確保し、北九州へ。
 上演時間は休憩10分を含む2時間30分だって。ええ~?そんなに長いの?

 舞台上にグランドピアノが一台。
 黒いゆるやかな階段状のシンプルな舞台。両サイドに椅子が並んでいる。

 開演直前、わらわらっと役者さんたちが飛び込んできて前説。この人たちは芝居の進行を助ける”現代の人たち”らしい。この作品、まともに上演すると3時間以上あるらしく、それを短くするためにこの人たちが適度に状況を説明して物語を端折ったり、ト書きを読んでわかりやすくしたり、時には装置としてドアになったり窓になったり。あるいは観客として物語の世界を外側から眺めたり。
 
 グランドピアノの前に演奏の林正樹さんが座り、演奏。ひゃ~かっこいい!
 キャストのセリフを読む方々は、みな白い衣装(デザインはそれぞれ違う。けどみんなかわいらしい)に身を包み、台本を手に持って登場。このリーディングセッションではいくつかのルールがあり、”台本を持つこと”や”音楽の生演奏をすること”がそのルールであるらしい。

 樋口一葉をモデルにしたこの作品。樋口一葉と言えば「にごりえ」「たけくらべ」・・・と、文学史のテスト対策のために暗記したものの、作品を一つも読んだことがありません。そんな私の一葉のイメージは、貧乏・病弱、あとは5千円札、でしょうか。けれども、この作品に登場する一葉はもうちょっと強くて元気で、したたかに生きる女性でした。
 
 アフタートークで、一葉さんはあんなに桃水のことが好きで、なのに後半桃水が訪ねてきたときに、「あんた誰?」みたいな扱いをしてて、なんで?というような話が出てきたのだけれど、私は一葉の気持ちわかるなー。”男の恋は永久保存、女の恋は上書き保存”という言葉を聞いたことがあるけれど、たぶん一葉はその時斉藤緑雨のことが好きだっただろうから、そうなるともう過去の男のことなんてどうでもよくなってたんじゃないだろうか。桃水はすごく年上だったし、頼れるお兄さんであり、お父さんみたいに思ってたんじゃないかなぁ。実際、父親を早くに亡くしてるみたいだし、家には女しかいないし、ちょっとファザコン?ほかに好きな人ができたら、お父さんはもう用無しでしょう。そもそも桃水のこともそんなに好きじゃなかったんじゃないかな。桃水のことが好きな自分のことが好き、みたいな。緑雨のことだって、自分の見てほしい自分の姿を見てくれるから好き、みたいな。
 
 多田ちゃんが高らかに笑うシーン。あんな表情の多田ちゃん、初めて見たなぁ。多田ちゃんはまた新たな境地に行ったなぁと思った瞬間でした。

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