「左様なら王」
劇団ぎゃ。「左様なら王」
日時:2014年8月2日(土)18:00開演
会場:甘棠館show劇場
劇団ぎゃ。の解散公演。
解散しちゃうのか・・・。さみしいなぁ・・・。
いつものように凝ったチケットは、王冠をかぶった中村雪絵さんの顔が印刷されたお札。
受付の皆さんも素敵な王冠をかぶってお客さんをお出迎え。
受付横では過去公演で使用した衣装小道具のフリーマーケット。
前説では、携帯電話の電源を切ってもらうために、役者たちがなぜかシューベルトの歌曲「魔王」を歌う・・・。
いつもながら、いろいろ楽しませてくれる劇団です。
ものがたり
ハンス(三坂恵美)は小説を書いている。でも、うまく書けなくて、部屋の窓から投げ捨てる。そんなハンスを窓から覗き見る月(中村雪絵)。ハンスはいつも、月がしてくれるいろんなお話が好きだった。これは、月がハンスにしてくれた最後のお話。
・・・というあたりの説明は、チラシではされているんだけれど、芝居の中ではさらっと流されていて、ちょっとわかりにくい。思えばぎゃ。の芝居はいつもそうだった。後でよくよくチラシを読めば、お話の設定が書いてあったのね、と思うことしばしば。私、芝居の前にいろいろ情報を仕入れるのがいやで、とくにあらすじなんかが書いてあるときにはチラシとか当日パンフレットを読まないので。
そこはみんなが王様になってしまったある国。
忠実に王様たちの言うことをきいていた若者・ジャスパニオ(三坂恵美:二役)は、町のはずれに一人で住むという馬鹿王(中村雪絵:二役)のもとを訪れ、馬鹿王に仕えるようになる・・・。
王様が、椅子に座って、たくさん登場。みんなちょっとずつ衣装がちがってて、どれもかわいい!椅子もかわいい!すべてこの芝居のために作られたものだとか。
三坂さん男前!
馬鹿王はジャスパニオに一目ぼれ。バカだけど素直でかわいい王様に、ジャスパニオも惹かれていく。しかし・・・。
馬鹿王はかつて、王に仕える賢い下僕だった。勝手気ままな王が彼女に国を託して出て行ってしまった後、優れた王として国を治めるようになった。しかしある日、王様が帰ってきた・・・。
歌ったり踊ったり、魔女が登場したり、盛りだくさんでにぎやかで楽しい舞台。
三坂ちゃんと雪絵ちゃんの二人のシーンが切ない。画用紙に書かれた言葉を読み返してみれば、それは馬鹿王からの切ないメッセージ。
高校時代からずっと一緒に芝居を作ってきた二人の、これが劇団としての最後の公演で、サヨナラ公演でもあるってことが重なった。
ラストシーンはちょっとだけ泣けてしまった。
終演後にアフターイベントあり。今日は足立プロデュースだという。客席にサイリュームが配布され、始まったのはGYA48のイベント!私はアイドルのイベントなんてもちろん行ったことないけれど、きっとこんな感じなんだろうね。自己紹介とか。足立がなりきって仕切るのも愉快。
歌う、踊る!楽しい!サイリュームを振ってコールするのも楽しい!若手の役者さんたちもみんなかわいいけれど、やっぱりお姉さんキャラのあーやが素敵。ちょっとしたトラブルもあったりして、ご愛嬌。個人的にお気に入りだったのは、いつもは舞台に上がらない児玉さん。とっても楽しそうに歌って踊ってて、かわいらしかった。
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