« 「共喰い」 | トップページ | 「真田十勇士」 »

「あいちトリエンナーレ2013」(1)

「あいちトリエンナーレ2013 Awaking 揺れる大地
 ~われわれはどこに立っているのか 場所、記憶、そして復活」
 日時:2013年9月21&22日
 会場:愛知県名古屋市内

 私が、生まれてから5歳くらいまでを過ごした街・名古屋。
 少し前にネット上で流行していた「あなたの出身地当てます」というサイトで、何度やっても愛知県と判定された私。こどもの頃の我が家では、から揚げは手羽先、おでんは赤みそのたれをつけて食べたし、冬は赤だし味噌にかしわが入った味噌煮込みうどんが土鍋で出てきた。それらが全部名古屋のものだったということを、かなり大人になってから知った。恐るべし名古屋。

 そんな名古屋で、現代美術のトリエンナーレが開催されるという。ちょうど「真田十勇士」を観に行くし、ついでに寄るか、と気軽に考えていたのだが、これが!かな~り見ごたえがあった。

 福岡にもアジア美術館のトリエンナーレがあるけど、規模が違う!
 会場は市内の2つの美術館と、ボウリング場として建設された東陽倉庫テナントビル、多くの繊維問屋が軒を連ねる長者町エリアなど、名古屋の街のあっちこっちがアートスペースになっている!市内のみならず、岡崎にも会場がある。さらに、期間中は展示だけでなく、パフォーマンス公演もたくさん開かれている。

 新幹線の指定券を取るために早く家を出たけれど、結局指定席は取れず、博多発ののぞみ自由席で名古屋に出発。11時ごろに名古屋に到着し、ひたすら街をうろつく。通り沿いにたくさんの彫刻作品が並んでいる。

 まずは栄の三越に寄る。今回のトリエンナーレのメイン展示でもあるヤノベケンジさんのサン・チャイルドの模型原型が展示されているというので。で、グッズを仕入れてしまった。失敗。一日中荷物を抱えて歩く羽目になった・・・。 

 今日の目的地は納屋橋。超好天のなか、ひたすら歩く。途中、中央広小路ビルに寄るつもりが、通り過ぎてしまった。しばらく彷徨って、到着。A-38国府理さんの作品と、A-39藤村龍至さんの、道州制を見据えた庁舎づくりの展示を見る。A-39は、部屋中に庁舎の模型が並んでいたけれど、いったい何のためにどこがどう改善されているのか全く理解できなかった…。

 歩き疲れたので、ビル内にあるコメダ珈琲でシロノアール(小)とミルクコーヒー。ミルクコーヒー…とても懐かしい、家庭の味がする。っていうか、私は家でコーヒーを飲むときはいつもこうする。ここにも自分の名古屋ルーツが・・・。
 Img_20130921_130032

 コメダ珈琲を出て、伏見地下街へ。何とも味のある地下街だ…。
 地下街全体がC-14打開連合設計事務所の「長者町ブループリント」という作品。
 Img_1719

 この絵、写真で見ると1枚の絵に見えるけど、実際に目で見るとなかなかそう見えなくて、ファインダーを通すのって、やっぱり視点が変わるのかなーと思った。不思議。

 地下街ではその他、現代美術展の企画コンペが行われていて、C-21愛マシーン、C-22 FIELD WORKが展示されていた。

 さらにてくてく歩いて納屋橋エリアの会場=東陽倉庫テナントビルへ。正面にベロタクシーの待合所があった。覗いてみたが、置かれているテーブルにはだれもおらず、係員らしき人はだれかと携帯電話でしゃべっていた。ふーん。・・・しかし、ここで何の情報も仕入れなかったため、結果的にベロタクシーには乗れないことになった。がっくり・・・。

 ビルに入ると、ちょうどガイドツアーが始まる時間だった。せっかくなので、参加してみる。
 まずは下道基行の作品。”境界”をモチーフにした作品。涙が出た。目に見える、あるいは目に見えない”境界”に、私たちはどれほど強く縛られていることか。校区、38度線、北方領土周辺のロシアとの国境・・・有刺鉄線、海水、中学生の談話…そういったものから”境”を感じさせる。

 池田剛介。自転車のホイールでつくられたドームが、時折モーターで振動する。揺れる大地をイメージさせる作品。

 いくつかの映像作品や絵画、インスタレーションを見て、3階の名和晃平「Foam」へ。会場内は薄暗く、足元は砂利のようなものが敷き詰められている。目の前に現れたのは、真っ白い丘みたいなものだった。ぽこぽこと小さな音がしていて、真っ白い丘は、泡だとわかった。照明に当たってきらきらと光るそれは、春先に残った雪のようでもあり、雪をかぶった富士山のようにも見えた。泡は常に新しく生み出されていて、それがこぽこぽと音をたてていた。一方で、時間とともに古くなった泡は消えてゆく。
 名和さんは”cell”というテーマで、小さくて透明のつぶつぶしたものをモチーフに作品を作っているらしい。なるほど、泡も小さくて透明でつぶつぶしてる。

 他にもいろんな作品があったけれど、古いテナントビルのなかはとても刺激的だった。
 名残惜しく会場を出て、長者町エリアに向かう。

 この記事続く! 

|

« 「共喰い」 | トップページ | 「真田十勇士」 »

美術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「あいちトリエンナーレ2013」(1):

« 「共喰い」 | トップページ | 「真田十勇士」 »