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「おのれナポレオン」

「おのれナポレオン」
 日時:2013年5月12日(日)14:00開演
 会場:東京芸術劇場プレイハウス

 4月は忙しいから無理かなぁ…ゴールデンウィークは飛行機高いしなぁ…と、押さえたチケットは楽日。
 その後、5月9日にライブビューイングがあることを知り、こんなことなら初日近くに見とけばよかったよと思う。
 が、5月7日、出演者の天海祐希さんが急病のため降板。同時に、宮沢りえさんが代役として舞台に立つことが発表された。ええ?りえさん、よく引き受けたなぁ。

 たった2日、3公演の休演で再開!
 りえさんもすごいけれど、どうやらアルヴィーヌのセリフをカットしたりほかの役者に振ったり、いろいろ手を加えてあったらしい。作・演出の三谷さんも、共演者の方々も、スタッフの方々も、みんなで一丸となっての公演再開だったのでしょう。
 

 冒頭、セントヘレナ島に幽閉されたナポレオンに随っていた医者・アントンマルキ(今井朋彦)、シャルル・モントロン(山本耕史)、その妻アルヴィーヌ(宮沢りえ)、ハドソン・ロウ(内野聖陽)が、ナポレオンを回想する。彼らは、彼らを訪ねてきた若者に向けて語っているらしい。その若者は、ナポレオンの死の真相を探っている。
 
 ナポレオン=野田さん登場。・・・ある意味インパクト大。
 そうか、野田さんそのキャラで行くのか…いや、今までその野田さん、何度も観たことあるけど。「キル」のバンリとか。

 アルヴィーヌが、セントヘレナ島でのナポレオンの生活を紹介する場面、りえさんが本を読む。
 やたら”肉体訓練”が多い。りえさんが、ためて「肉体訓練!」って言うので、楽日の悪戯なんだろうなぁと思う。たぶん、三谷さんの。

 モリエールの芝居の稽古をするシーンでも、りえさんが本を持つ。
 山本くん「あれ?君は本を持つの?」
 ナポレオンがダメだしする。ナポレオンは・・・しないよね。ダメだしするのは演出家野田秀樹だよね。

 ナポレオンと野田秀樹が重なる。自由奔放すぎる振る舞い。
 「あっれ~俺そんなこと言ったっけ?」って、野田さん言いそうだ。
 「誰?そんなこと言ったの?あ、俺か」とかね。

 内野聖陽さんがかっこいい。ジジイから若き日の将軍になる変貌っぷりが素敵。内野さんはやっぱり舞台役者だなぁと思う。

 山本くんが、クライマックスのすごく静かなシーンで、噛んだ。
 さりげな~く?「もう1回言うよ♪」って言って、言い直してました。
 
 映像は中安翌さん。飛ぶ劇場で、北村プロデューサーと一緒に北中とかやってた人。
 ラスト近く、野田さんの両目が大写しになる。
 ナポレオンの目が、彼らを見つめている。

 観終わって、「おのれナポレオン」って、いいタイトルだなぁと思う。
 ナポレオンのやつめ!っていう憎しみや、愛情やナポレオンを称える気持ちや、ナポレオンには勝てないやっていう気持ちが全部込められている。それはそのまま、野田秀樹め!でも野田秀樹には勝てないやっていう、三谷さんの気持ちが込められているように思った。死までもその手中に、すべて彼の計算ずく。野田さんの芝居の中で役者たちが転がされているように。
  
 天海祐希さんは、無事退院されたそうです。また舞台でお会いできる日を待ちたいと思います。
 

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