「番長皿屋敷」
花組ヌーベル「番長皿屋敷」
日時:2011年6月11日(土)19:00開演
会場:住吉神社能楽殿
花組芝居が福岡で観られる!
しかも住吉神社能楽殿で、杵屋邦寿社中による生演奏付きだ!
あれは1994年のことだったと思うけれど、グローブ座カンパニーの「間違いの喜劇」に出演されていた加納幸和さんの美脚に魅了され(最後まで男だとは信じられなかった)、下北沢まで花組芝居の本公演「定本いろは四谷怪談」を見に行きました。
その後もけっこう加納さんのことは追いかけていて、北九州演劇祭のイベントでお会いしたり、大阪まで花組公演を見に行ったり、花組じゃなくても加納さんの出てる芝居を見に行ったりしてました。
加納さんにお会いするのもずいぶん久しぶりだな~と思ったのですが、1年半前の「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」で、ももちパレスに来られていたのでした。
今回の公演は、加納さんがやりたい企画をやる“花組ヌーベル”という劇団内ユニットの公演ということで、なじみのある役者さんたちではなく若手?中心の座組み。でも私が今までに見た中では最も歌舞伎っぽかったかも。
ものがたり
旗本・青山播磨(小林大介)には、腰元のお菊(加納幸和)という恋人がいた。彼女を心から愛する播磨は、数々の良縁を受け入れぬまま独身を通している。お菊も一心に播磨を信じているのだが、ふとしたお見合い話に動揺し、彼の真心を試そうとお家の家宝である皿をわざと割ってしまう・・・。(チラシより)
加納さんが16歳のお菊を演じる!? いくらなんでも無謀だろう、と思った。
だいたい加納さんと言えば、意地悪なおばちゃんというイメージだ。しかも、でっかいしねぇ…。
しかし。
家宝のお皿を持って、ぼんやりとしながら、心ここにあらずといったいでたちで登場した加納さん。最初はおばちゃんイメージがぬぐえなかったけれども、だんだんかわいらしく見えてくる。不思議だ…。でも、あの天然KYっぷリにはちょっとムカついた。ブラックスワンと化して、皿を割るようにそそのかし、「この子が割りました~!」とチクるお仙さん(堀越亮)に、ちょっと共感。
全体としては、おふざけの部分が悲劇であるものがたりとなじんでいなくて、笑えるんだけどちょっと違和感がありました。
個人的には二瓶拓也さんが演じた茶屋の娘がかわいらしくて下品で好きでした。往年の植本潤さんを思わせましたが、とまとママにも似てたかも。
生演奏はやっぱりいいですね。用人柴田十太夫(谷山知宏)が皿をチェックするバックで、”なんでも鑑定団”の音楽を演奏してくださったのは楽しかった!
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