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【速報】「hideの真似して死ぬなんて」

非・売れ線系ビーナス「hideの真似して死ぬなんて」
 日時:2011年1月28日(金)20:00開演
 会場:博多湾岸劇場扇貝

 私にとってはX Japanではなく、ただのXだ。1989年、初めて「紅」を聞いた時は衝撃的だった。静かなイントロから激しいプログレッシブロックに変わる瞬間、超早いドラム、甲高いボーカル、さらにカラフルな逆立ちヘアー。別にファンってわけじゃなかったけれど、「BLUE BLOOD」は持ってたりする。でも、hideが誰なんだか、どんな人なのかはよく知らない。ええと、亡くなった人ですよね?あと、「ピンクスパイダー」ですよね?

 ぐらいの知識で観劇。

 扇貝を横?に使う。横に広い舞台。奥(下手)にある小さなステージ上に椅子二つとちいさなテーブル、その奥に出入り口。入り口側(上手)はパンチカーペット敷き、ドアあり。入口入って右手の壁に沿って、座席が2段になっていて、私は上段に陣取ったのだけれど、席に着くために移動がしにくかった。座席も高さがあって、座りにくかった。まあ、見やすかったですけど。

 ものがたり。
 X Japanのhideが死んで、弟のタケオ(北拓晃)はあとを追って自殺した。弟は学校でいじめられてたらしい。
 もとはと言えば私・ユイ(林良子)がhideのファンで、だから弟もhideを好きになったんだと思う。私がhideを好きじゃなければ、弟もhideを好きにならなかったと思う。弟が死んだのは私のせい?
 弟がたどり着いた死後の世界では、二人一組でボールペンを組み立ててはばらす作業を無限に続ける女が二人。見たところ姉ちゃん=ユイとその友人サユリさん(ぽち)だ。
 あっちの世界から窓枠越しに現世をのぞいてみれば、すっかり片付けられて何もなくなった自分の部屋に、姉ちゃんとサユリさんがいるのが見えた。
 姉ちゃんは病院に通っているらしい。街で声をかけてきた、”霊が見える”とか言う怪しい男・ミチカネ(田坂哲郎)を部屋に上げている・・・。
 
 ”いじめ自殺”か”後追い自殺”か、どっちかわかんないけど、まあどっちもなんだけど、どっちにしろわりと社会的で現代的な題材を、そうとあまり感じさせず、死んだ人と残された人の思いを、ヘンに思想とか主張とか感傷とかを入れずにからっと描いてたところがいい。一方で、いじめとか怪しい勧誘とか、それぞれの登場人物の感情とか背景をもう少し丁寧に掘り下げて描いたら、もっと面白かったんじゃないかと思った。せっかくいいネタなんだから、60分でさらりと終わっちゃうのはもったいない。いつか110分くらいの加筆改訂版を上演してほしいなぁ。

 ただ、後半、姉ちゃんとサユリさんが延々と語るあたりからつまらなくなった。2人の対話でものがたりをつまらなくしてしまうのは田坂脚本の悪い癖だと思う。”対話”は一人でもできる。だから脚本を書いていて煮詰まってくると、すぐ対話になってしまうのだろう。第三者の突っ込みがないと”会話”は成立しないし、会話があるからこそ芝居は面白い。”窓枠”から覗き込んでいる弟が、傍観するだけではなく突っ込みを入れたりしてもよかったのに。
 しかし、あの大きさで“窓枠”はどうかと思った。遺影になってるなら額縁でよかったんじゃないかな。窓枠ならもっと大きくするとか。

  この世ではない場所にいるふたりの女が、この世のものではないと感じさせる棒読みのセリフ回しが面白い。が、役者の力不足で十分に表現できていない。残念。田坂くんがいろいろ怪しくて◎。
 オリジナルのへんてこな歌も◎。歌はいいね。木魚もよかったね。

 上演時間60分で1000円。番外公演っぽい規模ですね。
 物販あり。ストラップ?円と上演台本600円。

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