「スカ☆ブラ」
グレコローマンスタイル「スカ☆ブラ」
日時:2010年6月19日(土)19:30開演
会場:西鉄ホール
生まれて初めての海外旅行はイタリアとイギリスだった。
それまで芝居なんか観たことなどなかったのに、ロンドンに行ったらミュージカルを観ると決めていた。朝からレスタースクエァのハーププライスコーナーに並んで、「BLUES BROTHERS」のチケットを手に入れた。なぜ、「BLUES BROTHERS」だったかというと、なんか聞いたことがあったのと、歌が多そうで、英語がわからなくても大丈夫ではないかと思ったから。しかし実際のところ、英語がわからなかったので、お話はよくわかりませんでした。最後にジョンとダンがセンターで歌うときに、前方の列に陣取っていた団体客が、お行儀悪く盛り上がっていましたが、今思えばあれくらい盛り上がって良かったんだと思います。
で、「スカ☆ブラ」。
”スカブラ”って、昔炭鉱にいた、ぶらぶらしてるおっちゃんのことだよね。みんなが坑内で一生懸命に働いている間、ぶらぶらしながらしょーもない話をしたり、お茶を入れたりするのが仕事だったという人。
あれ?チラシがブルースブラザーズだよなぁ、と気づいたのは数日前。
会場に入ってみると、教会のセット。あ、なんか思い出した。2人は教会で育ったんだっけ?
役名をみると“須賀”兄弟。なるほど、“スカブラザーズ”か。
が、冒頭5分でこりゃだめだと思う。
スピード感がない。岡本さんの声が嗄れている。山下さんの良さが全く出ていなくて、そもそも山下さんかどうかさえ分からないくらい。
で、せっかくのバンドやダンサーや和太鼓はいつ出てくるんだ?
やがて脈絡なく意味もなく人が舞台に集まり始め、最初の曲はキーボードのみの伴奏に乗せて。
舞台上での人の動きにストーリがーがない。舞台上がわさわさしてて、センターで踊っているダンサーが目立たない。照明で目立たせるとかできないのか?
その後も、すごくつまらないシーンが続く。
そこで音入れろよ!とか、暗転長すぎだろ!とか、だからって薄明かり入れるなよ!とか、せっかくバンドと太鼓が共演してるのにつぶしあいかよ!とか、何のためのザ・サラリーマンズなの?とか、もうもう隅から隅まであまりのまとまりの悪さにむしろあきれた。ひさしぶりにお金返してほしい、途中で帰りたいと思う公演だった。
ラストの三撥とスカ☆ロケッツの演奏はとてもよかったけれど、岡本さんと山下さんは歌わないんだ…。なんで?あそこで歌って盛り上がるのがブルースブラザーズでしょ?
最後まで残念を裏切らない残念っぷりでした。
鶴賀皇史朗さんはかっこよかったなぁ…なんか、キュートです。あと、センターで踊ってたダンサーさん、体の切れが素晴らしく、さらに動きが非常に美しい。
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