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「すごくいいバカンス」

万能グローブ ガラパゴスダイナモス「すごくいいバカンス」
 日時:2010年5月29日(土)19:00開演
 会場:イムズホール

 ガラパが10回記念公演にしてイムズホールに進出。
 個人的にあの横っぴろいイムズホールでいろいろ大丈夫なのか、と心配したけれど、とてもよかった!まさにガラパ渾身の一作。ちょっと無理して行ったのですが、行ってよかった。行かなかったら一生後悔したと思う。

 ホールに入ると満員!
 セットが素敵。舞台美術は中島信和さん@兄弟船。
 2階建てのペンションみたいな建物の内部。1階はリビング、2階にいくつかの部屋のドアが並ぶ。玄関からリビングに行くのに、おおまわりをしなければならない構造は謎でしたが(楽に乗り越えられる柵も)。

 ものがたり
 長崎の近くにある島。海に近くて自然も豊かだけど、あんまり流行ってなさそうなリゾート地でバイト暮らしな人たち。結婚資金を稼ぐことが目的のカップル・代末(どん太郎)と萩原(横山祐香里)。映画を撮るための資金稼ぎと脚本書きのためにやってきたものの、そんなことはすっかり忘れてしまっているかのような若者・堤(椎木樹人)と多喜二(?)。元陸上選手だという加持(川口大樹)は、ひどい風邪をひいて寝込んでいるようだ。今日は、リーダー的女子・楠木さん(多田香織)に連れられて、新入りの大鹿(阿部周平)がやってくる。
 オンシーズンには民宿のお手伝いをして、オフシーズンには稼いだお金でのんびり暮らす。彼らはそんな生活から出るに出られず、ぬるい生活を送っている・・・。

 軽妙でくだらないやり取り。それは、目標を見失って、もしくは見ないふりしてただだらだらと過ごす彼らの日常。出ていきたいけど、出ていけない。だけどそろそろ、こんな生活はもうやめなきゃいけないってわかってる。
 だんだんと見えてくる事実。そして、それに刺激され、後押しされるかのように彼らは動き出し、新しい一歩を踏み出そうとする。

 冬には東京公演が控えているというガラパ。
 イムズから、さらに新しい場所へと大きく踏み出そうとしている彼らの今が垣間見える気がした。

 バンド仲間と結婚した楠木さんは、バンドがどんどん人気が出てきたころに、逃げ出して行方不明。怖かったんだと思う。あれよあれよとうまくいく。どんどん大きくなることが。

 いつか「好きなことを好きなようにやってるだけなんです」と言っていた彼。
 それが評価されるなんて幸せなことじゃないか。
 流れに乗って行ける所まで行っちゃえ!
 誰もが行ける場所じゃない。行った先でしか見えない景色がきっとある。
 だから、大丈夫。
 とりあえず、行ってらっしゃい。

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