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「第三章」

グレコローマンスタイル「第三章」
 日時:2009年7月11日(土)19:30開演
 会場:ぽんプラザホール

 まさに「ジェンダーレスなラブコメディ」。男とか女とかに関係なく、“愛”にあふれている。誰もが気軽に楽しめる作品だと思いました。

 ニール・サイモンの「第二章」は、確か見たことがあって、その時もこんな赤いソファがあるセットだったような。

 ものがたり
 俳優の勅使河原(山下晶)はある日突然振り付け師のマオミ(野口ジュン)と結婚すると言い出す。何も聞かされていなかった勅使河原の恋人・陵太郎(松野尾亮)はびっくり。さらにマオミの恋人・キィ(眞島左妃)と二人で同じマンションの別の階にある部屋に住めと言われてさらにびっくり。それはキィも同じこと。
 しぶしぶながら共同生活を始める陵太郎とキィ。マンションに出入りするキィの友人ピータ&チータ(瀬口寛之&川口大介)彼らの生活に疑問を感じる管理人夫婦(山口コージ、小柳有紀)、さらにマオミに思いを寄せる立花(中村公美)も乗り込んできて、彼らの周辺はいつも大騒ぎ。やがて勅使河原とマオミの関係に、そして陵太郎とキィの関係にも変化が訪れる…。

 お話の行きつく先は読めてしまうのだけれど(そして、期待を裏切らずにお話が進んでいくわけだけれど)、役者さんたちの技量も相まって、とても面白く見せていた。眞島左妃さんがなかなかに男前。オカマのピータ&チータがすごくいいスパイスになっている。爆笑。

 男だとか女だとかに関係なく、人が人を純粋に思う気持ちがとても美しくて、見ていて気持ちがいい。絶対に報われないとわかっているけど、相手のことを思わずにいられない、まっすぐな気持ち。
 
 ラストはいらなかったんじゃないかなぁ。歌のシーンもなぁ…歌はいい歌だったけど。
 ソファに倒れこむところなんかは、完全に男目線になっちゃってた。そこまでぎりぎりジェンダーレスで引っ張ってきてたのに、ちょっとがっかり。

 「オンナゴコロはわからん」と言われてましたが、そんな簡単にわかられてたまるか~!
 (こんなだから「めんどくさい女だ」とか言われて、ぜんぜんもてないのだ)
 あと20歳くらい若くて体力があったら、こういうめんどくさい恋愛にのめりこみたいなぁと思った。もう無理。

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