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「ボスがイエスマン」

万能グローブ・ガラパゴスダイナモス「ボスがイエスマン」
 日時:2009年3月16日(月)19:30開演
 会場:ぽんプラザホール

 ぽんプラザホールのエレベーターに乗ってびっくり。壁面が黄色い!チラシがびっしり張られているのだ。なかなか素敵なお出迎え。よく見ると、役者&スタッフの意気込みアンケートが…と思ったらもう4階に着いちゃって、ゆっくり読めなかった~。

 先日の「何もしない冬」のときと同様、いつもと違う、倉庫入り口から入場。入ってまたびっくり!可動椅子がしまわれているほうにステージがある!なんでこんなところにドアが?なんであんなところに非常ベルが?裏はどうなってるの?通い慣れたぽんプラザホールの大変身に、これから始まる物語への期待が高まる。客席もちゃんと段が付いていて、見やすく作られている。

 おはなし。
 芸能事務所“イノセント”のケチな社長カネゴンに愛想を尽かした事務所メンバー大倉(石橋整)、宮崎(多田香織)、未華子(横山祐香里)、比留間(松野尾亮)、濱田(どん太郎)、小出(椎木樹人)は、マネージャーのオオワダさんと一緒に独立して新しい事務所を開くことに。今日はその事務所開きの日。小出が連れてきた“ブックオフの主”木部(阿部周平)も加わって、さあ祝宴を開こうというところに、この独立を知らないはずの水川(眞島左妃)が現れる・・・。

 ていねいに書きこまれた脚本。いつも以上に、張られた伏線がていねいに回収されていくのが心地よい。ちりばめられた膨大な数のエピソードがおかしい(特に、社長のコーヒーのエピソードが好きでした)。組体操とか、結構おそろしいことを、舞台上で、全員でやってのけるというのもすごいなぁ。
 宮崎vs水川のバトルは、小学生か!という突っ込みを入れたくなるほどのレベルの低いものでしたが、水川が「さみしかったんだもん!」と言う場面は、危うく泣きそうになりました。眞島さん、すごい。
 松野尾くんは、どう見ても元不良には見えなかったなぁ。見た目がいい人そうなんだもの。

 ガラパの芝居は本当に面白いと思うのだけれど、なんだろう、浅いというか。今回、木部ちゃんが“なぜ事務所に入ろうと思ったのか”を話す場面で、ほんのちょっとだけ見せたような、心の奥深く、普段は絶対に見せないような、人に見られたくないような部分が、もうちょっと芝居の中にあったら深みが増すのかなぁ、と。人間の真剣な悩みとか行動って、他人から見たら意外に笑えちゃうようなことで、そういうのを認めたり見せたりするのは、本当は恥ずかしくてできればしたくないことなんだけれど、そこをちゃんと見つめて丁寧に拾って、あえて面白おかしく見せていくのが演劇じゃないかなぁという気がする。うわべの面白おかしさだけで笑わせようとしても、ひとの心は動かない。他人を貶めたり、バカにしたりするんじゃなくて、ちょっと恥ずかしいなぁと思わされながら、心の底から幸福な気持ちで笑えるような、そんな芝居を作っていってくれたらいいな。

 余談ですが、木部ちゃんのお気に入りのチーズは何なのか?気になる…。

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