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2008年8月

訃報 マヤ北島さん

 すでにいくつかのblog等に書かれていますが、福岡の演劇公演で配布されていた“漂流画報”の主筆マヤ北島さん(北島直樹さん)が、4月に自室で病死されていたそうです。
  
 北島さんに初めてお会いしたのは、1999年の2月、大野城まどかぴあ小ホールのロビーでした。
 その後、劇場でお会いしたり、お話したりするようになり、当時ネット上に書いていたエッセイに登場していただいたりもしました。
 このところ、劇場でもお見かけしないなぁと思っていたところでした。

 こころよりご冥福をお祈りします。

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「アクロス・ザ・ユニバース」

アクロス・ザ・ユニバース
 日時:2008年8月24日(日)
 会場:ソラリアシネマ

 ビートルズの曲をネタにしたミュージカル映画。
 監督がジュリー・ティモアということで。

 まあ、ジュリー・ティモアらしい映画。お話もよくできていて、ビートルズの曲がこんな風に解釈できるんだなぁと新鮮な感じ。男女いろんな立場の人が歌うのも解釈を広くしていて面白い。

 でも、良くも悪くも前衛現代芸術的映画なので、突っ走りすぎて意味不明なところも多数。私はそんなにビートルズに詳しいわけでもないので、???なところも多数。ベトナム戦争反対のムーブメントは、日本の学生運動を思い起こさせて、ある世代の人には結構ぐっと来る映画かもしれません。

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「デトロイトメタルシティ」

「デトロイトメタルシティ」
 日時:2008年8月23日(土)
 会場:ワーナーマイカルシネマ福岡ルクル

 今月中に使い切らなくてはいけない図書券があったので、大きな本屋に行かなければならない。
 そうだ!ルクルにいけばフタバ書店がある。映画も見られるぞ~!
 
 というわけで、DMC。

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「猫大爆発」

非・売れ線系ビーナス「猫大爆発」
 日時:2008年8月22日(金)19:30開演
 会場:あじびホール

 久しぶりのあじびホール…まあ1年前に種ともこライブで来たけど。最近演劇公演では全然使われていない理由も、入ってみてわかった。
 …見づらい…つーか見えない。音響が悪い…これだけでもかなりのマイナス。
 しかし、この日のチケットは完売で、立見も出ていた。
 福岡でも当日券で芝居を観られない日が来るとは…。

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「往くも還るも」

劇団太陽族「往くも還るも」
 日時:2008年8月17日(日)15:00開演
 会場:西鉄ホール

 観劇三昧の夏休みも今日でおしまい。
 明日から仕事だぁ~・・・。

 さて、西鉄ホールのGrowUp企画として、劇団太陽族の公演に福岡から山下晶さん(グレコローマンスタイル)と椎木樹人さん(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)が参加。まさに福岡の役者二人のための公演でした。

 1994年神戸。
 福岡で印刷業を営んでいた夫婦(山下晶・佐々木淳子)が、知人を頼って神戸にやってくる。
 古本屋を営む知人のビルの屋上で暮らし始める二人。その屋上で、彼は顔も知らない、若かりし日の父親(椎木樹人)と出会う。父は30年前、労働運動を先導して、熱く熱く闘っていた。
 さびれていく街。
 うまくいかない仕事。
 やがて生まれてくる子ども。
 希望と絶望が入れ替わり立ち替わり訪れる街で、故郷の街を追い出され、不安と期待が入り混じるどこか情けない男が、故郷を遠く離れて闘う父親の幻を見る。やがて新しいスタートを切ろうとする、早朝。

 なんであの瞬間に終わっちゃったのかなぁ。
 あのすぐあとに、神戸の街はすべてを失ってしまう。
 すべてを失ってしまった後に、あの人たちはどうなってしまうのだろう。
 ああ、なんだか続きがありそうな予感。

 山下さん、良すぎ。佐々木淳子さんと夫婦だなんて・・・。しゃべっている言葉は、博多弁じゃなくて、微妙に熊本弁だったと思います。
 椎木くんも、一昔前の男らしい九州男児を思わせるかっこいい役どころ。なんだろ、椎木くんはそういうイメージなんですかね。

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「五右衛門ロック」

劇団☆新感線「五右衛門ロック」
 日時:2008年8月16日(土)18:00開演
 会場:大阪厚生年金会館

 ロックバンドの生演奏つき音楽モノ。だけれど、物語もちゃんとあって、歌って、踊って、スペクタクルな仕掛けたっぷり!いや~歌舞伎以上にかぶいてるまさに見世物でした。

 とにかく役者がいい。古田新太はいい感じにでぶだけれど、ものすっごくかっこいい!後ろのほうでちいさく踊っている姿も素敵。
 しかし、私の目は森山未來くんに釘付け 歌ってよし、踊ってよし、ひたすらまっすぐなまなざしがいい。あ~こんなまっすぐな若者にダメ出しされたい。
 江口洋介はいつもの感じで。でもよく動けるし、歌もお上手。“ギター侍”もよくお似合い。五右衛門と岩倉の関係はルパンと銭形みたいでしたね。松雪泰子さん演じるお竜が峰不二子で。
 北大路欣也さんは存在感が素晴らしい。ラスト、クレーンで昇天するシーンもかっこよかった。
 川平慈英さん、怪しい悪党。右近さんと揃って出てきて、歌って踊る。ある意味贅沢な濃さ。
 さらに、高田聖子さんをはじめとする、新感線の劇団員たちもたっぷり見せ場があって、本当に嬉しい。

 バンドの皆さんがノリノリで演奏していて、そっちを見てるのも楽しかった。冠君のキンキンボイスも気持ちいい。私はこういうロック音楽がわりと、いやすごく好きだということがわかりました。はじけるドラム!ぎゅいんぎゅいん唸るギター!ラストの「五右衛門ロック」とか、立ち上がって拳を振り上げたくてうずうずしてました。

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「紅葉狩」「愛陀姫」

八月納涼大歌舞伎 
第三部「紅葉狩」「愛陀姫」
 日時:2008年8月15日(金)18:15開演
 会場:歌舞伎座

 今年の8月納涼大歌舞伎は野田歌舞伎!というわけで、過去2回(3回)は、チケットが取れずに、というか取らずに歌舞伎座の前は通ったんだけどね、みたいなすれ違い方をしておりました。今年はいい席で観られました!ありがとうございました!

 筋書きを買おうかどうしようか・・・持って帰るの重いしなぁ・・・と思いつつ、開演。
 「紅葉狩」
 幕が開くと、舞台は一面紅葉山。えええ?もう?これが”季節先取り””納涼”ってやつか。
 さらに三方に音楽の方々がずらり。おお!豪華!
 これ、「三方掛合」というらしいです。
 歌舞伎舞踊を上演される際に演奏される音楽(演奏者)を地方(じかた)と呼び、主に竹本・常磐津・長唄・清元などがあります。『紅葉狩』では、竹本・常磐津・長唄の<三方掛合>(三種で交互に演奏する)があり、実に華やか(以下略) 
(歌舞伎座掌本~夏季号より)
 それぞれ見台(歌詞本を置く台)が違っていたり、歌い方や三味線が違うらしい。(と、終演後の宴席で教えてもらった)観ている時には区別がつきませんでしたが、とにかく、すごく”華やか”な印象はありました。

 さて、芝居のほうは誰が出るかもちゃんと把握していなかったので、花道から登場した人も? 隣の人が「橋之助ね」。ああ、そうか。ちなみにその後登場した方々は、最後まで誰だかよくわからず、姫君さえも終わってから「あああ、勘太郎くんだったのか!」と知る始末。だから、お話なんて全然わかってない。踊りモノは眠い、というイメージがあり、まあそのとおり、姫がいつまでもいつまでも踊っていると、かなり眠くなってくる・・・と、舞台上の橋之助さんも居眠りしてるじゃないか!なんと!あれ?姫じゃないの?わあ!鬼(←山神)が出てきたよ!起こしてるよ!
 ・・・というわけで、思いも寄らない展開に、非常に楽しめました。物語を知らずに見るのもまた一興。


 「愛陀姫」
 こちらは劇団四季の「アイーダ」で予習。オペラと違うのかと思って調べてみたけれど、まあそんなに違いはなさそう。短時間で結構なストーリーが進んでいく、非常に濃密な芝居。私の中では「アイーダ」の主人公はアムネリスなので、濃姫(勘三郎)がメインなのは違和感なし。だけど、七之助の愛陀姫がかわいい。すごくかわいかった。

 インチキ祈祷師の荏原と細毛。名前を呼ばれてはたと気付く。なるほどインチキ臭いなぁ。扇雀さんと福助さんが多少暴走気味。
 背景が風呂の蓋みたいな蛇腹の装置(裏表で背景が変わる)だったり、象が出てきたり、スペクタクルも満載。なによりも、歌舞伎なのにトランペットのファンファーレとか、和楽器で演奏される西洋のクラッシックなど、音楽が素晴らしい。

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「歩いても 歩いても」

「歩いても 歩いても」
 日時:2008年8月15日(金)13:25開映
 会場:有楽町シネカノン

 有楽町の駅を降りてみたら、おお、○I○Iだ!そうかこれが有名な?ITOCIAか~。
 ちょっと入って探検してみよう・・・と、映画館を発見。危うく有楽町シネマの方面に行こうと思っていたので、発見できてラッキー!

 本当は「アフタースクール」を見たかったのだけれど、時間があわなくて断念。まあこっちもどうせ観るつもりだったからいいや。
 前評判どおり、特にどうということもない、一言で言えば「たまには実家に帰りましょう」な映画。
 とりあえず盆と正月はすべての休暇を帰省につぎ込んでいる私としては、たまには「恋人と海外旅行に行くから、今年は帰れませ~ん」くらい言ってあげるほうがよっぽど親孝行じゃないかと思うくらいだが。
 どこの家でもたぶん交わされているような会話。どこの家でも一つや二つは抱えている傷。やがて両親は年老いて、この世からいなくなる、どこの家にもある当たり前の未来。まあでも、そういうものを大事にしなくちゃいけないと思う。わかってるから休暇を全部帰省につぎ込んでいるので、芝居は見に行くけど、連れて帰る家族はいないけど、許してくれ、ウチの親。

 冒頭で次々に作られるお母さん(樹木希林)のご飯がおいしそう。とりあえず”枝豆とみょうがのごはん”はこの夏が終わるまでに作りたい。
 *作りました。冷めてもおいしいので、夏のご飯には最適です。

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「女教師は二度抱かれた」

シアターコクーン・オンレパートリー2008「女教師は二度抱かれた」
 日時:2008年8月13日(水)14:00開演
 会場:Bunkamuraシアターコクーン

 松尾スズキがコクーンで手掛けた作品「キレイ」「ニンゲン御破算」に続く第3弾。
 大竹しのぶ・市川染五郎・市川実和子・浅野和之・・・と多彩なゲストに大人計画の役者を加え、松尾スズキならではの世界が繰り広げられる。

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「少女とガソリン」

阿佐ヶ谷スパイダース「少女とガソリン」上映会
 日時:2008年8月9日(土)18:00開演
 会場:福岡市民会館小ホール

 小ホール、超久しぶりだなぁ・・・。まだあったんだぁ~。

 およそ一年前に下北沢のザ・スズナリで上演された「少女とガソリン」を上映。上映前に長塚圭史のトークあり。阿佐ヶ谷スパイダースの危機のお話など。

 ものがたり
 かつては清酒の産地として栄えたとある街。 しかし今はどの工場も閉鎖されてしまった。 再開発の波に抗いながら生きる酒を愛する男たち。 彼らが唯一の救いとして慕うのが、人気アイドルSであった。 そんなある日、街の再開発のイベントにアイドルSがやって来るらしいという情報が舞い込み…。 愛する街と酒のため、アイドルソングに乗せて男たちの暴走がはじまる!(公式ホームページより) 

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「SISTERS」

パルコプロデュース「SISTERS」
 日時:2008年8月8日(金)19:00開演
 会場:北九州芸術劇場中劇場

 先週と同じ中劇場。今日のお客さんは、先週と打って変わってかなり高め。

 長塚圭史作・演出、出演者は松たか子・鈴木杏・吉田鋼太郎・田中哲司・中村まこと・梅沢昌代。あ~なんかシェイクスピア芝居みたいなキャスティングですね。
 実際、なんだか翻訳劇っぽい芝居でした。

 ものがたり。
 シェフ・信介(田中哲司)と新婚の妻・馨(松たか子)はいとこ(中村まこと)のホテルに料理指導にやってくる。いとこの妻・操子の自殺ですさむホテルには、操子の兄の作家(吉田鋼太郎)と娘・美鳥(鈴木杏)が住む。やがて見えてくる父と娘の関係、馨の過去、操子の自殺の原因…。

 見終わった直後は「う~ん」と思ったのです。わけがわからなかったというか、心に響かなかったというか。

 扱われている題材はヘビーなんだけれど、そんなにへビーなシーンはありません。そのせいか現実感があまりない感じ。それは舞台上のものがたりが“ありえないこと”のように思えたということではなく、あまりに舞台上の景色が美しすぎて、夢の中のオハナシのような感じに思えたとでも言えばいいでしょうか。
 それでも数日かけて、一つ一つの場面を思い出すうちに、そこに凝縮されていた数々のイメージがほどけて見えてくる感じがしたのです。

 父と娘の間にあったことや、このホテルであったことの真実は、イメージとしては語られるけれども、はっきりと述べられているわけではない。具体的なシーンもないので、すべては観客の想像で補われます。
 装置、壁の向こうの洗濯物、壁の裂け目、そこから滲みだす水、彼岸花、それらが想像のイメージを強化する。ものすごい量のイメージが凝縮されていたように思います。

 あふれる水の流れは、川?
 あちら側とこちら側。あの世とこの世を分ける。

 馨は美鳥に妹を重ね、「助ける」と言う。“助ける”ことで自分が救われたかったような気がします。父親に対する愛情、一方での嫌悪・憎悪、捨てられてしまうことへの恐怖、そんな複雑な気持ちをうまく処理できずに、現実世界からちょっとずれた感じに存在している馨。
 妹を想う気持ち、そしてほんの少しの嫉妬。取り残された孤独感。
 松たか子さんはそんな複雑な心情を持つ馨を見事に演じきっていて、素晴らしかった。見終わった直後に、現実感のなさを感じてしまったのは、松さんのそういう現実感のない演技のせいもあったかものしれません。

 中村まことさんも多彩な表情を見せてくれる。いいかげんそうで、ずるくて抜け目のないおとな。

 年齢層の高いお客さんたちはこの芝居をどう見たのか、ちょっと気になるところです。

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「のび太とアニマル惑星」

のび太とアニマル惑星
日時:2008年8月2日(土)16:00開演
 会場:北九州芸術劇場中劇場

 ドラえもんが家族で楽しめる舞台に!鴻上尚史脚本演出ということで、鴻上フリークとしては行かねばなるまい。今日は鴻上さんのお誕生日でもあることですし。

 客席子どもだらけ。しょうがないけど、う〜ん。
サイトを見たら、「6歳以上を対象とした内容です」と書いてあった。北九州芸術劇場のお客は私の見たところ、就学前~小学校低学年が多かったけど・・・。
 隣の席は約3歳と約5歳の姉弟。休憩時間にお母さんが弟に声をかけていた。
 「あなた、静かに見てるわね。でも、わかる?ちょっと難しいよね、これ」

 ものがたりはきっちりドラえもんでした。映画は見ていませんが、たぶん映画通りのお話だったと思います。大山ドラえもん世代としては、今のドラえもんの歌や、水田わさびの声に(どちらも今日が初めて)最初ちょっぴり違和感もありましたが、すぐに慣れました。
 そして、きっちり鴻上芝居でした。ドラえもんは着ぐるみ。アニマル王国の住民のかぶりもの。フライング(「ミュージカル・天使は瞳を閉じて」で使用)。映像。歌って踊る。そして、演劇ならではのお約束満載。演劇ならではの表現満載。漫画でもアニメでもない“演劇”にこだわった舞台だったとも言えるかもしれません。

 小林顕作@スネ夫がいい感じにウザイ。無駄に元気のいいダンス、無駄に大袈裟。ある意味あのウザさがスネ夫らしい。
 板垣桃子さんがとても可愛らしかった。

 開演前にロビーパフォーマンスあり。ギター@鴻上尚史、他での歌。
客席ではアニマル惑星の住民たちがパンフレットを販売したり、じゃんけんをして勝ったらプレゼントがもらえたり、楽しい仕掛けがたくさん。こういうのもちゃんと計算された演劇的仕掛けなんだと思います。

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