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「タワレコ」

最新旧型機クロックアップサイリックス「タワレコ」
 日時:2007年12月9日(日)16:00開演
 会場:ぽんプラザホール

 その街にそびえる、塔にまつわる物語。
 たぶんクロサイをずっと見ているからこそ響いてくる想いというのがあるわけで。
 芝居屋コロシアム冒頭を飾るにふさわしい作品でした。

 塔の上で暮らすメジャー一家の三兄弟(天野智範・森久智江・堺雅記子)は時を知らせる鐘を鳴らし、午後3時にはモチを撒く。
 塔の下では、インディーズ兄弟のオザキ(上瀧昭吾)とナガブチ(長岡暢陵)が貧乏暮らし。街角で歌を歌い、ネットカフェで夜を明かし、落ちてくるモチを拾ってどうにかこうにか暮らしている。
 いずこからか、赤い服のDJレイコ=タワレコ(辻祥子)の声が今日も聞こえる。

 ちりばめられた雑学百科、コトバ遊び。そのコトバの端っこに、確実に込められた世の中に対する批判や皮肉や、あるいは大切な誰かに対する様々な想い。

 メジャー家の長男:天野くん、お久しぶり。ちょっと太りましたか?とても楽しそうに芝居をする様子が印象的。長女:森久さんはさすがの貫禄。絶対兄より力関係上だよね。次女:堺さんはベテラン役者陣に囲まれるとまだまだ弱い印象はあるけれども、可愛い妹っぷり。インディーズ兄弟:長岡さんと上瀧くんは、ナイスなコンビネーション。いつもは引っ張る長岡さんが今回は受け手で、上瀧くんがすごく頑張っていたと思う。
 辻さん、キュート!

 インディーズ兄弟は塔への入り口をぶち破り、けれども迷宮にはまっておなじところをぐるぐるめぐる。いつまでたっても塔の上にはたどり着かない。
 だけど、塔はいつかひっくり返るかもしれない。
 格差社会、あきらめモード。いやいやどうして。塔の下に暮らすものは少しばかりない知恵を絞って、その迷宮から抜け出すヒントを見つけなくっちゃ。
 塔の上に暮らすものは、いつかくるかもしれない突然のアクシデントに備えておかなくっちゃ。

 DJレイコが予告して、わりとあっさり、いきなりクライマックスへなだれ込む。
 ラストシーン、どかんと洗濯物が降ってくる。
 ・・・
 あの日に約束したとおり、きれいに洗い上げてあなたの帰りを待っていました。
 私はここを離れられないから、この塔から、あなたに向けて電波を送る。
 あなたに届けと、ありったけの思いを込めて、光の速さでメッセージを送る。
 遠く離れた空の下にいる、あなたに届いているでしょうか。
 ・・・
 私が拾った想いは、そのまま私の想い。きっと届くと信じたい。

 衣装は布de蛙屋さん。
 黄色を基調にした衣装やタワレコ・レイコの赤い衣装、プリント柄が非常におしゃれでした。

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