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「まつさをな」

演劇集団キャラメルボックス「まつさをな」
 日時:2007年5月11日(金)19:00開演
 会場:ももちパレス

 久々に大満足!な芝居でした。
 大笑いしてちょっぴり泣けて、元気をたっぷりもらいました。これこそが劇場に行く醍醐味です。お金払って2時間拘束されて、嫌~な気分で帰って来たくないでしょう。

 キャラメルボックスの舞台って、絶対的に正しかったり、んなことあるわけないじゃん!的な物語だったりして、ひねくれものの私は時々ふんっと背を向けてしまいたくなります。今回も、お約束どおりな感じで進んでいく舞台に途中ちょっと飽きかけたことは確か。それでも、これでもか~と笑わせてくれる粟根さんや坂口理恵さんにおなかを抱えて笑い転げ、気付けば、大内さん演じる静馬が本当にいい人なのか悪い人なのかわからなくなって、完全に物語に引き込まれていました。そして何より、クライマックスで負け組でいじけた静馬のせりふを聞いて、そのメッセージに完全にやられました。あれはまったく、おとなから若者への強烈なメッセージでした。家柄とか収入とかそんなものとは関係なく、努力とか成果とかで評価される社会、そんな社会になればいい。もちろんそれはそれで、ものすごく厳しい社会なわけだけれど。

 キャラメルボックスの皆さんは皆舞台が好きで、一生懸命に舞台を作っているけれど、そこに強烈な世の中へのメッセージを込めて、世の中を変えていくことだってできるんだ、と思いました。成井さんは高校の先生として教壇に立っていらした時期がおありですが、高校教師をやっていたとしても、演劇をやっていても、伝えたいメッセージはきっと同じなのだろうなと思いました。
 「夢を持つ」とか「夢をかなえる」とかが奨励されている昨今、子どもの頃の夢が100%叶った仕事についている人が、この世にどれほどいるだろう。子どもの頃には夢にも思わなかったような仕事についている人が大半じゃないだろうか。だけどその仕事はきっとどこかであなたのやりたいことに繋がっている。究極的に言えば「他人に喜んでもらって、自分が喜びを感じる」こと。他人を陥れたり、見下したりすることで得られる喜びなんて、そんなのは嘘だ。
 相手を思う気持ちとか、正直さとか、時に誰かを傷つけ、そのことに自らも傷つきながらも最後まで正しい道を信じることとか、そういうことをあたりまえに信じられることの大切さを真正面から主張する、この芝居のそんなまっすぐさが非常に気持ちよかったです。

 役者さん。
 粟根さん大爆発。新感線でもあんな粟根さんはめったに見られないよ・・・。
 坂口理恵さん。湿った声で、彼女には毎回泣かされてしまう。今回も冒頭に娘をなくした悲しみを全身で表現していた。うまいなぁ。
 大内さんは入団時からずっと見ていますが、いい人も悪い人もおもしろい人も、何をやってもいい。静馬という人はとても深いものを抱えている人だと思いましたが、そのあたりまで含めてきちんと表現できる力が大内さんにはあるのだと思います。

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コメント

実に良かったですね~(^^)まことちゃん☆ww
客席ピンク・・・ってなんですか?謎

投稿: teru | 2007/05/12 22:43

すみません、真っ赤でした・・(^^;;頭が・・・爆

投稿: teru | 2007/05/12 22:45

客席に人が座っていないと椅子の色が・・・赤いです。
金曜日は後ろのブロックが真っ赤でした。土曜日はもう少しお客さんが入ってたかな~?

投稿: SUN CHILD | 2007/05/13 08:39

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