「地獄でございます」
MONO第34回公演「地獄でございます」
日時:2007年3月6日(火)20:00開演
会場:ぽんプラザホール
装置がすごい!
八時半と同じく、柴田隆弘さんのお仕事。ぽんプラザホールにあれを仕込んだということがすごい!しかもこの作品、全国巡演しているんですよね? ぽんの後は北九州芸術劇場小劇場でやるんだよね。この二つの劇場を想像しただけでも、同じ装置を建てるのは大変なんじゃないか、と思う。
冒頭、衣服をはぎ取られた男たちが入ってくる。い、いいんですか、その格好・・・。これがまた、セットの透け具合がなんとも見えそうで見えなくて絶妙。
MONOは数年前に女優が抜けて、男優ばかりの劇団になってしまったけれど、ゲストに女優さんたちを呼んだりしないで、いい歳した男優たちがやたら可笑しいどうでもいい会話を繰り広げる。女優がいたらあんな格好でうろうろできないよね。
前作の「相対的浮世絵」も死んだ人たちがたくさん出てきたけれど、今回も死んで地獄に送られようとする人たちのお話。サウナのロビーに集った関係なさそうな5人が、実はその死の原因にお互いが関わっていたりして、誰のせいで死んだか泥沼になりそうな気配。一方で、その様子を監視する存在もいたりして。ゆるい会話のそこここに、ばかばかしい日常のいとおしさやら後悔やら、そんなことが折り込まれ、“死”を通して“生”がほんのり見えてくる。
ただ、ラストはなんだか唐突に終わってしまった感じ。なんかもう、収拾つかなくなっちゃったという印象を受けました。まあ、だらだらした芝居全体は十分おもしろかったからいいのですが。
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