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「20世紀美術探検」

国立新美術館開館記念展
「20世紀美術探検―アーティストたちの三つの冒険物語―」
 日時:2007年3月11日(日)
 会場:国立新美術館

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 基本的にミーハーなので、ニュースポットはとりあえず訪れておきたい私。

 1泊2日の観劇旅行、今回は芝居は1本だけにして、今話題の!?黒川紀章氏設計、国立新美術館へ行ってまいりました。六本木駅から真新しいビル群を目指して歩く・・・とそこはまだオープンしていないミッドタウン。だまされた。そこからさらに歩くこと数分、ガラス張りのウエーブが見えました!
 ちなみに、数年前に六本木ヒルズがオープンしたときも当然森美術館へ行ったわけですが、その時は乃木坂駅からヒルズへと歩いていきました。当時ここはまだ整地中だったっけ。

 開館記念展のひとつであるこの展覧会は、「20世紀以降現代までの美術の展開と物質文明の関係を探ろうという意図で企画」(リーフレットより)されました。
 三部構成で『物』の世界と美術の関係を探っています。

 そんなことはつゆ知らず、展覧会場に足を踏み入れた私。行けども行けども出口は見えず。
あまり興味のない絵画ばかりが展示された第Ⅰ部「20世紀美術における物とその表現」の第1章を見た時点でほぼ力尽きていました。もう、あんまりにもいろいろな作品がたくさんありすぎて、どんなものがあったのかもおぼろげ。第2章を見終わった時点で、通りすがりの人が「第Ⅲ部まであるんだよね」というのを聞きつけ、愕然。

 それでも第Ⅱ部からがおもしろい。まずはあの有名なデュシャンの便器。あの有名なキャンベルのスープ缶。機械仕掛けのヘンな作品、ただモノが並んでいたり置かれていたりするだけの作品、などなど。勝手に解釈しながら見ていくのが楽しい。全く意味のわからないものもあるけどね。

 第Ⅲ部では、「現代の物質文明の中での美術の位置やあり方に関心を抱く6人の現代作家をグループ展の形式で紹介。
 シムリン・ギルの作品は、近所を散歩する道すがら撮ったと思われる写真がずらり。ただそれだけ。それでもそこに、日常のなんでもない風景へのいとおしさが感じられた。しかし、観終わって作品のタイトルを見た時にどきりとした。それらは、彼が愛用していたフィルムが製造中止になり、最後のフィルムの使用期限である月に撮られた写真だったのだ。こんなふうに、作家が意図した思いに触れた瞬間、びりっと感電したみたいな気持ちになる。
 田中功起のインスタレーションは、日常のモノものをモチーフに、それそのもの、あるいはそれらを使ってやってみた様々なことを撮影したビデオ、等等が並ぶ通路を通り抜けるインスタレーション。通路を抜けるまでに、音やモノや色やいろんなモノが攻めてくる感じ。なんでもないけどトクベツな“モノに囲まれてる”感じがしておもしろかった。
 原色の様々なモチーフが色を変えながら4つのスクリーンに現れては消えていく、マイケル・グレイグ=マーティンの作品は、溢れるコトバがあらわれては消えていく少年王者館の芝居みたいでした。

 ついでに同時開催の黒川紀章展も覗く。ここも盛りだくさん。黒川氏の設計した数々の建物の模型や写真が、彼の著作から引用されたコトバと共に展示されている。福岡市民のおなじみ、福岡銀行本店もありました。同時に、黒川氏が提案してきた多くのキーワードを核に、様々なジャンルの人たち(これ、けっこうすごいメンバーなんです)が展示・ワークショップ・トーク・パフォーマンスを行う[黒川紀章キーワードライヴ]というのも併設。3月11日は香山リカさんと内藤ルネさんのトークがあったらしい。うぉー!香山さんファンの私は是非聞きたかった!行ったときはちょうど終わっていました。残念。

 館内にいくつかあるカフェやレストランにも入ってみたかったのですが、長蛇の列で断念。
 次回予告:ミッドタウンにある安藤忠雄の美術館に行くぞ!

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