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2006年8月

「すべての犬は天国へ行く」

「すべての犬は天国へ行く」
 日時:2006年8月26日(土)18:00開演
 会場:イムズホール

 福岡・熊本の魅力的な女優たちが大集合。まさに女優だらけ。女優好きには堪らない舞台。
 次から次へと登場する女優たちに、もうおなかいっぱい。

 ストーリーは、「ゴドー待ち」をモチーフにしてるのかな。
 いつまでたっても来ない男たち。
 靴屋が運んでくる新聞。
 平和な町。ホントに?

 脚本も舞台装置も衣装も、もちろん役者たちもそれぞれに魅力的で、MAXいい仕事をしているんだけど、それがいい芝居に昇華されていなかったかな~という感じはした。演出のせいかなぁ。
 それでも、昨年の『東京物語』然り、こういうプロデュース公演の意義って、地元の演劇を活性化するきっかけになるというところが大きいと思う。役者たちはお互いにいい刺激になったと思う。だって、20年くらい芝居を続けていたり、東京公演を経験していたり、東京で活躍していたりする役者が一同に集まって、同じ舞台に立つんだよ。お互いに学ぶことは多いだろうし、いろいろ学んで成長してくれなくっちゃ、ピクニックさんも企画した意味がない。観客も今後、気に入った女優目当てにいろんな芝居を見に行くきっかけになればいいと思う。各劇団はそんな観客の期待を裏切らない芝居をしてもらいたいと思う。

 役者さん
 K2T3の女優さんたちがうまい。後藤さんと工藤さんはそれぞれ別の芝居にちょこっと出ているのを見てうまいなあとは思っていたけれど、小島さんがまたいい感じに嫌な人だった。これまで後回しあとわましにし続けてきましたが、次こそは見に行きます!
 上田裕子さん。これまでギンギラでしか見たことがなかったのだけれど、・・・安定してますね。ギンギラの底力、恐るべし。

 しかし。
 イムズホール、嫌い。
 今回は3列目上手側端っこだったため、舞台の下手が見えにくい。クライマックスに至っては見えない。ずーっと左側を向いて見ていたので、首が痛くなる。ほとんど寝違えた状態。
 明かりがつくたびに「ふぃ~ん」というノイズはするし、裏で役者がバタバタと走り回る音は気になるし・・・。

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「ゲド戦記」

「ゲド戦記」
 日時:2006年8月25日(金)
 会場:ユナイテッドシネマ福岡

 ひっさびさにはずしました。
 どうしましょう、どこを評価すればいいのかわかりません。
 
 いろいろ書こうかと思ったけど、細かい文句を書いても気分が悪くなるので、この映画を見たことは、封印。

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「I KILL(イキル)」

少年王者館「I KILL(イキル)」
 日時:2006年8月19日(土)15:00開演
 会場:下北沢 ザ・スズナリ

 少年王者館は初見。
 以前、Kudan-project「真夜中の弥次さん喜多さん」で、天野天街演出を体験。そういうものだと思って見なかったので、激しく混乱した。

 演劇なんだけど、ぎりぎり「パフォーマンス」というカテゴリにくくられそうなシロモノ。
 びみょーな白塗りとか衣装はアングラテイスト。イメージを数珠繋ぎ、繰り返す。映像やダンスを織り交ぜ、時に 現実と舞台上=架空と現実の境界をふと曖昧にする、ものすごくアーティスティックな舞台。
 以前、ある芝居の感想として「脳みそにダイレクトに伝わってくる」と書いたことがあるが、それに近い。言葉では説明できないイメージが流れ込んできて、何に泣けるのかわからないまま泣いていた。

 結局、タイトルになっている「I KILL(イキル)」ということを、1時間半言い続けているのだと思った。
 冒頭。天国への入り口?目の前を流れるのは三途の川?そんなときにはいつも雨が降る。
 生きることへの不安。死ぬことへの不安。
 ここはどこ?俺は誰?
 前半のダンスには首吊り・服毒・そんな自殺のイメージ
 命の尽きるこの瞬間に、蘇る数々の瞬間。

 いろんな生のかたち、死のかたちがあり、人生はひとつひとつ違うけれど、誰の人生にもたくさんのいろんな思い出が詰まっていて、共有できるものもたぶんたくさんある。
 そう、誰もが一郎なのだ。
 クライマックス、ずらずらと並べられるコトバの羅列。
 夏の思い出。あの日の思い出、楽しい思い出、つらい思い出、そんな人生の思い出たち。

 しつこい繰り返しは、今回いつもより少なめだということでしたが、ダンスとか音楽を考えれば、繰り返しってよくある手法ですよね。そう考えると違和感なく思えたり。

 照明・音楽・映像・群唱・・・最初から最後まできっかけの嵐。
スタッフや役者さんたちは皆、1時間半もの間ものすごい集中を要求されているだろうなあ。いっぱい役者さんがいるけど、みんなレベルが高い。プロデュース公演や客演流行りの昨今ですが、こういうのは劇団ならでは、かなぁ。

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「さよなら ナム・ジュン・パイク展」

「さよなら ナム・ジュン・パイク展」
 日時:2006年8月19日(土)
 会場:ワタリウム美術館

 1980年代にビデオ・アートなんてやってる人がいたんだ~と思ったら、それどころか1963年に世界初のビデオ・アート作品を発表した人らしい。
 テレビとかビデオとか、モニタ画面というものは、数多くのアーティストを刺激するものなんだなあということを改めて感じた。

 個人的には、走り書きみたいな作品?たちが彼の興味関心を語っていて、心惹かれた。
 すごく、繊細なひとだったんだろうなあとか、勝手に思った。

 当日は、友人とランチの約束をしていたのと、2階でビデオ・ワークショップが行われていたため、展示品をゆっくり見ることができなかった。そもそも、ビデオ・アート作品はひとつひとつがけっこう長くて、いちいち見ていたらきりがない。この展覧会の(というより、ワタリウム美術館の)チケットは会期中何度でも使えるパスポート制になっているのだけれど・・・。たぶんもう行けない。遠すぎる。

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「アートマン」

あなピグモ捕獲団「アートマン」
日時:2006年8月18日(金)19:00開演
会場:阿佐ヶ谷アルシェ

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 今年の盆は両親の故郷の田舎で過ごした。私が選んだ田舎への土産はさかえ屋のなんばん往来。512層のパイ生地の上にベリージャム、フレッシュバターとアーモンド粉のケーキを乗っけて焼き上げた、不動のさかえ屋人気ナンバーワン菓子です。
 「おお、うまそうだ」と、ぱくりとかぶりついた従兄。ところが「ん?紙がついとる」。
 つまんでひらひらさせているのは自慢の512層のパイ部分・・・。そうなんです。普通のパイの10倍もの層をなしながら、なんばん往来のパイ部分は確かになんだか紙っぽい・・・。

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 あなピグモ捕獲団の今回の芝居は、重層的だけれどあまり振れ幅は大きくなくて、かなりわかりやすい印象。
 それでも、なんばん往来の512層パイ部分を「紙」だと思ってがっかりしてしまう人がいるように、あなピグモ捕獲団の重層世界に違和感を感じる人がいるかもしれない。

 「サヨナラ トキオ」
 結局すべての始まりはここから。
 トキオはその事実を何度も何度も確認し、今いる地点を何度も何度も確認し、未来をソウゾウする。おそらくは彼自身も、ひどく傷ついて血まみれになりながら。
 「サヨナラ トキオ」
 結局たどり着く先もここだ。
 そしてここから、上へ行きたいと強く願う。

 これまで彼に向けられた、あるいは彼が受け取った、たくさんのたくさんのメッセージへの返信ともとれる芝居だった。誰かの表現が誰かの新しい表現を喚起する。それはとても素敵なコミュニケーションのかたち。
 あるいは。
 世の中を駆け抜けるニュースとか、海の向こうの世界とか、大切な友人たちとか、そんなものたちとうまく距離を測って、社会とうまくつながる手段としての芝居だった。だってそうすることでしかうまく生きていけないからね。そういう表現を私はとてもいとおしく思う。

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 なんばん往来は開発に13年、発売から22年経った今、年間400万個を売り上げるお菓子に成長したそうだ。
 あなピグモ捕獲団、結成から9年、上京して3年目の夏。まだまだこれから。

 次回公演は12月1日~3日。ところを変えて、王子にて。

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「ゆれる」

「ゆれる」
 日時:2006年8月10日(木)
 会場:シネ・リーブル博多駅

 昨日も博多駅まで行ったのですが、満席で入れませんでした。くやしいので今日また行きました。
 すごくおもしろかったです!これぞ映画!
 今日もけっこう入っていたので、たぶんもうしばらく観られるとは思いますが、こういう映画はお早めに。

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「先生のための演劇ワークショップ」

「先生のための演劇ワークショップ」
 日時:2006年8月8日(火)10:30~17:30
 会場:福岡市民会館練習室

 2月に行われたPETAのワークショップに続いて2度目の参加。前回も参加した人も数名、あと、顔見知りに会ってびっくりしたり。

 演劇百貨店の柏木陽さんを中心に、福岡で活躍する高山さんと前原さんをファシリテーターに、福岡市立若久小学校で行われている演劇の授業を紹介しながらのワークショップ。

 PETAのワークショップでは、理科や社会、音楽などの教科指導の中で使えそうなことをやったけれど、今回はいろいろなからだの表現や5Wからダンスを作ったり、モノが語るところから脚本を作ってみたり、ということをした。どれもこれも参加者の方たちのアイディアがものすごくおもしろくて、わくわくした。職場がこんな人たちばかりならさぞかし楽しいだろう。いや、私は職場の人のこんな楽しい面を知らないだけじゃないのか?
 いちばん印象の残ったことは「日常のいろんな動きがすべてダンスになる」ということだった。これは、R&Sバレエ・アティテュードの大内田さんがおっしゃっていたことなのだが、私は、ダンスってちゃんとからだのできた人でないと踊れない、というか踊っちゃいけないんだと思っていた。だけど、どう見てもダンサーのからだじゃない人たちが動いても、動きそのものがものすごくおもしろかったし、ちゃんと物語が伝わった。「表現」というものは、特別なひとだけに許されるものではなく、だれもが表現者であることができるし、だれもが他者に自分の伝えたいことをきちんと伝えられる表現者でいなければならないとあらためて感じた。
 学校という場では、文字とか数とか、そういうみんなに共通の表現したり理解したりする記号を教える。あるいは美術や音楽などの表現手段を教える。身体や表情なども大切な表現手段だ。表現したいことを多分みんなたくさんもっている。表現の手段は多ければ多いほうがいい。暴力とか、犯罪とか、無理なダイエットとか、自傷とか、そんな方法でしか自分を表現できないなんて悲しすぎる。子どもたちに一つでも多くの表現手段を持ってもらうために、せめて自分が一つでも多くの表現手段を持つために。
 まだまだこれから。

 終了後、交流会もあり。
 仕事の話、芝居の話、果ては恋バナまで。夜更けまで盛り上がりました。

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「ハチミツとクローバー」

ハチミツとクローバー
 日時:2006年8月7日(月)
 会場:ユナイテッドシネマ福岡

 あまりにも暑いので、エアコンの効いた映画館に避難。しかし、あまりにも暑いので、食事にビールをつけてしまい、自転車で出かける羽目になった。(←それも飲酒運転だって)結局暑い。

 原作未読。アニメも未見。
 「5人全員が片思い」ということでしたが・・・あのー森田とはぐみって片思いなんですか?映画で見る限りは相思相愛なんですけど。ああいうのも片思いなの?だったら、竹本君はそんな自分探しの旅になんて出なくても・・・。まあ思い込みで青春気取っちゃったりするところが若者のかわいいところなんですけど。20年前に観てたら共感できたかもなあ・・・。
 しかし山田は切なかった。
 なんで恋する山田に言い寄る男がいないんだ!いても山田は相手にしないんだよなあ。そこがまた切ないのに。

 蒼井優と関めぐみがすっごくかわいい。普段は男優にめろめろになってしまう私だけれど、今回は断然女優の勝ち。
 桜井翔くんがはぐみちゃんを食事に誘うシーンは好きでした。翔くんがかわいい。
 加瀬亮は「花よりもなほ」のほうがかっこよくて好きだったなー。あの情けない真山は、きっと原作のイメージどおりなのでしょうが。
 伊勢谷くんは「ワンダフルライフ」のふてぶてしい若者ぶりを思い出させました。ウルフルズのボーカルの人みたいでしたね。

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「異心傳震」

tobugeki-union北中「異心傳震」
 日時:2006年8月5日(土)19:00開演
 会場:北九州芸術劇場小劇場
 
 ビデオアートというものは最近流行っているらしく、昨年行われたあじ美のトリエンナーレには、アジア中のアーティストのこういう映像作品がたくさんあった。これ、このまんまトリエンナーレで作品として上演できるんじゃないですか?いろんな演劇の公演にチラシが折り込まれていたけれど、これはむしろ現代美術の人やダンスの人に見てもらいたい作品だと思いました。

 加賀田フレディが大人気。
 鵜飼さんがすごい。あんなに動くからだで芝居するんだなー。余力が大きいよなぁ。
 horamiriダンサーズは、成長したなーという感じ。石井芳美さんは、天然ボケの3枚目キャラというイメージがあったのですが、なんだがぐっときれいになりましたね。個人的には田島初美さんが好き。涼しい顔で息も乱さずに踊る。

 こんな人たちがやる飛ぶ劇場次回公演「正しい街」や北九州芸術劇場の「ダンスラボ」も楽しみだなあ。

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「恋するマリールー」

非・売れ線系ビーナス「恋するマリールー」
 日時:2006年8月2日(水)19:30開演
 会場:博多南駅ビル2F多目的オープンスペース

 うーーーーん。
 なんだか納得がいかないのだ。
 
 福岡市の各区同士の抗争とか、分裂する早良区とか、すっごくおもしろいねたが満載なのに、なんとも消化できなかった。これが恋愛とどう絡んでたのか。

 いちばん核になるはずのタチバナとマリールーとまゆみの関係が良く見えなかった。周囲のカップルたちがあれだけべたべたして、見た目にああ、仲良しなのねってことがわかりやすかったのと対照的に。
 まゆみはそんなにタチバナを縛り付けていたの?あるいはまゆみはそんなつもりじゃなくてもタチバナにとってどんなにうざい存在だったのか?そもそもまゆみってうざかったの?それとも実際はうざくないのにタチバナが勝手にうざいと思ってたの?タチバナって、そんなにマリールーが好きだったの?なんで???あれくらいのことで、ずっと閉じこもっていた部屋から出て行けるの?(ってか、タチバナってひきこもりだったのか!)じゃあどうしてホークスタウンには行けなかったの?病気ってそんなにひどかったの?人がふたり死んだから?なんか戦争状態になって、そのことに後押しされたから?
 最後まで行き着いたときに、こんなふうにいちいち?がついてしまう。
 ある人が、後半が雑だったと感じたとおっしゃっていた。ギャングママに提供したやつもそうだったけれど、前半におもしろそうなネタをさんざんばらまいておきながら、後半それがぜんぜん生きてこなくて、いきなり「はい、おしまい!」って言われてしまう。それが田坂流? 結論、「ええ?その程度かよ」と思わされてしまう。もったいない。

 そんなわけで。
 非・売れ線系ビーナスと私はどうも相性が悪いみたいだ。作家の想いがうまく伝わっていないからなのか、そもそも価値観が違うからなのか、それとも歳の差なのか。
 それとも期待しすぎなのか。

 ロビタ(←見ている間ずっと「のびた」だと思ってた・・・)とのチャットシーンが好きだった。あと急にさしはさまれる歌のシーン。矢ヶ部くん、声はいいけど歌は(略)
 それから、パワフルな林さんがかっこよかった。あのくらいパワーがある人がふと切ない表情をするとなかなかぐっとくると思う。

 あと、観に来ていた人のうち「すかんち」がわかる人はどのくらいいたのだろう?と、終演後の食事会で話題になりました。
 ちなみに私は、ローリー寺西(現・ROLLY )と槙原敬之がいとこ同士だということは知っていますが、すかんちの曲はひとつも知りません。若者には人気の伝説のバンドなんでしょうか?
(あ~今、自分がローリー寺西を『ロックオペラハムレット』という芝居で見たことがあるという事実を思い出した~)

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