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2006年6月

「暴投タワリッシ」

万能グローブ ガラパゴスダイナモス
「暴投タワリッシ」
 日時:2006年6月23日(金)
 会場:ぽんプラザホール

 おもしろかった~。
 何も考えないで笑えるのが嬉しい。
 シチュエーションコメディーというジャンルの芝居って、意外と見ようと思っても見られるものではない。ちゃんとやってるのは三谷幸喜とアメリカ人ぐらいじゃないだろうか。

 冒頭の引き込みのよさと、幕切れの鮮やかさに脱帽。途中のネタが多少消化不良でも、ああいうふうに終わってもらえると、まあいいや、あー楽しかった!という気分で劇場を後にできる。
 ばらまかれたネタがきっちりと、鮮やかに片付いていくことの気持ちよさ。見ているほうとしては、仕込まれたネタがどんなかたちで再登場するかわくわくしてしまう。思わぬところで思わぬものが登場したりするのも楽しいけれど、来るぞ来るぞとわかっていて、来たー!というお約束もまた楽しい。

 役者さん。
 鶴田佳奈子さんがとってもいい。前回のワガママお嬢とはちょっと違った感じの、天然ボケ入った幽霊さん。ありえないキャラなのに、ちゃんと見せてくれる。ここまで突き抜けられるのは大切なことだと思います。今後どんな表情を見せてくれるか非常に楽しみ。

 タワリッシって、ロシア語の“タワリシチ”からきていて、“仲間”とかいう意味らしい。カクテルの名前らしいです。私はタワシのおばけかと思いましたですよ。

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「明日の記憶」

「明日の記憶」
 日時:2006年6月14日(水)
 会場:ユナイテッドシネマズ福岡
 
 邦画ばっかり見てますが、『ダヴィンチ・コード』を見るつもりで行ったら、間に合わなかったんです。まあ、これも2週間前に劇場の前まで行ったのに、観ないで帰ってきたというシロモノだったのでいいんですけど。

 冒頭のヘンなCGシーンに「なんじゃこりゃ!?」と思ったら、堤幸彦監督だったのですね。こ、これは大丈夫か?と思いましたが、大丈夫でした。

 とても厳しくて悲しくて切ない話で、特にラストは本当に切ないんだけれど、あんまり暗い感じで終わらなかったところがよかった。たぶんあのラストのあとに冒頭のシーンがやってくることを知っているからだと思う。こんな夫婦だったら幸せだよねぇ、というある種の夢物語みたいなところもあるんだけれど、ありえねぇよというほど現実離れもしていなかった。

 私には一生そばにいてあげる夫はいないが、帽子を目深にかぶり、Tシャツにぶかぶかのズボンをはいてひょこひょこと散歩に出かける渡辺謙さんの姿は、父を思わせた。父が認知症になったら、母が面倒を見るのか?私はどうするのだ?映画の娘のように出来ちゃった結婚で孫の元気な写真を送ってやるという親孝行は出来そうにない。今の仕事を辞めて近くにあるいは一緒に住むのか?お金を出して施設に入れるのか?うーん・・・。

 キャストが微妙に豪華。
 クライアントに香川照之。ちょっとやな感じの人が素敵。
 娘婿に坂口憲二(←『医龍』もおもしろい)
 部下に田辺誠一(←見ている最中名前が思い出せず、非常に気持ち悪かった)
 ドクター役のミッチーが非常に良かった。ミッチーは、突然歌ったり踊ったりするヘンな人の役の時のほうが好きだけど、いかにもうそ臭い笑顔を浮かべた胡散臭い医者なのに、とつとつと語る場面が非常に泣けました。クドカンの昼ドラもちゃんと見てます。なんてったって斎藤由貴ちゃんです。最近になって岡田義徳くんが出てきて嬉しい限り。

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「初恋」

「初恋」
 日時:2006年6月10日(土)
 会場:ワーナーマイカルシネマズ福岡ルクル

 宮崎あおいちゃんはあちこちで高評価ですが、私はあんまり好きではありません。どうしてこの子がこうももてはやされるのか今ひとつわからない。とはいえ、ひょんなことから朝ドラは見てます。だって、おもしろいんだもん。朝ドラって、毎日15分の間に必ずちょっとした展開があって、飽きない。視聴率は良くないみたいですが、できればこのまま、音楽の夢も潰えて、達彦さんとはなんだかんだで結ばれないまま、それでも小さな幸せを一つ一つ喜びながら、強く生きていって欲しいです。だって、人生ってそういうものでしょう。

 とか言いつつ、あおいちゃん目当てで見に行ったこの映画。
 あおいちゃんのお兄さん・宮崎将くんが、やっぱりあおいちゃんのお兄ちゃん役で出ています。こちらはなかなか好印象。その他、ジャズバーにたむろする若者が何人か出てくるのですが、どいつもこいつも似たり寄ったりで、区別がつかない。惜しいなあ。こいつらひとりひとりに物語を感じさせる強さがあれば、この映画はもっと厚みがあっておもしろいものになっていただろうに。それとも、あおいちゃんと小出くんを目立たせるためには、周囲にあまりアクの強い役者がいては邪魔だったのだろうか。ちなみに小出くんもなんだか魅力的でなく、あおいちゃん演じるみすずの切ない恋に説得力がないと思ったのは私だけでしょうか。

 全編モノクロに近い色調で、60年代の日本を表現。この映像はとても素晴らしかった。
 エンドロールに山下晶さんと鶴賀皇史朗さんの名前を発見!(どこに出ていたかはわかりませんでしたが) そうだ、この映画半分以上が北九州ロケなのだった。新宿駅南口の階段のシーンは、ああ、新宿駅南口だと思って見ていましたが、あれは北九州なのだそうだ。騙された~! 

 3億円事件で奪われたお札が、未だに1枚も使われていないというのは本当だろうか。
 誰が、何のために起こした事件だったのだろうか。
 こういう解決されていない事件って、想像力をかき立てられますね。

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「嫌われ松子の一生」

「嫌われ松子の一生」
 日時:2006年6月7日(水)
 会場:ユナイテッドシネマズ
 
 中島哲也監督の「下妻物語」は私の中で2004年度ベストムービーにランキングされる出来だった。
 この映画も、映画としての出来は非常に良いけれど、いかんせん物語が悲惨すぎる・・・。それでも松子はたくましく生きていく、のだろうけれど、やっぱり悲しすぎる。

 松子が「なんで?」ってつぶやくのが切ない。
 ただただ「愛されたい」「嫌われたくない」という、まあある意味自己中心的な気持ちで突っ走っていた若い頃から、少しづつ本当に人を思い、愛する気持ちを持つようになり、なのにその気持ちが“うざい”と思われ、「なんで?」かひとりぼっちで生きていくことになる松子。それは何かの罰なのでしょうか。松子は本当は愛されていたのですよ、と言うのは簡単だ。生きている彼女は心からそう感じられただろうか。うーん・・・。あれだけお花が飛んでいるくらいだから、その時々は心から幸せを感じていたのかもしれない。だけど、彼女を遠くから見守っていました、とか死んでから偲ばれました、とか、天国で幸せに暮らしました、とか、そんなの意味がない。だからこの物語はとても悲しいと思う。

 中谷美紀はきれいですね。
 私は、2人目の恋人を待つミュージカルシーンがいちばん好きです。

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「野生の沸点」

劇団きらら「野生の沸点」
 日時:2006年6月3日(土)19:30開演
 会場:ぽんプラザホール

 福岡に来た頃から「地元劇団を見に行くなら、きららかK2T3」と言われ続けていたのだけれど、なんとなく逃してしまっていた。ちなみにK2T3は、予約したのに当日になって私としてはまずありえないことに体調を崩して動けなくなり、キャンセルしたことがある。したがってどっちも見たことないんです。ごめんなさい。

 そんなこんなで初きらら。
 脚本の内容が盛りだくさん過ぎて、なんだかまとまりがない。テーマに『少年犯罪』を取り上げていたのも、私にとってはかなり厳しい目で見てしまう一因だった。お芝居の脚本というより、事例をはさんだ書籍を読んでいるような感じ。漫画家のモチーフをはさんだことがまた、マイナスになっていたような気がする。まあ、いろ~んな事情があってこうなってしまったのだと思いますが。
 エチュードやインプロで芝居を作られているとのことだから、仕方がないのかもしれない。きららの芝居の作り方は7月のワークショップで観られるそうですよ。

 しかし、役者たちは皆ものすごく鍛えられていて、すごかった。特に女優陣がすばらしい!普段から訓練されているのだろうな。宗真樹子さんの変幻自在ぶりは本当にすごかった。
 演出も、パイプハンガーを使ったり、舞台上をうろつくコロスなど、それだけ観たら野田MAPにも負けてない。
 あと、衣装がとてもかわいくて素敵でした。

 舞台美術や劇中の映像は崇城大学の学生たちの手によるものだそうだ。
 役者たちを見ても、こういったプロジェクトを見ても、池田美樹さんって、ちゃんと人を育てることが出来る人だなーと思う。人を育てること、これは演劇を続けていく上でかなり重要なことではないだろうか。

 余談ですが、藤澤拓也さんって、FPAPの高崎さんに声が似てませんか?

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