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規律と友情の自衛隊~村上龍「半島を出よ」

 3泊4日で集団宿泊研修に行ってきた。帰宅して翌日は那珂川の清滝で一日のんびりして、夜遅く東京からやってきた大学時代の後輩と飲みに行った。彼は2年間ほど防衛庁職員として自衛隊に勤務していたことがあり、自衛隊の話を聞いた。自衛隊では寝坊したりして時間に遅れると、遅れた本人ではなく仲間の隊員が罰(腕立て伏せとか)をうけ、遅れた人間はそれをただ見ているだけだったそうだ。武器をばらす訓練では、一つでも部品が見つからないと、やはり無くした本人ではなく仲間の隊員が全員で探したらしい。野外訓練で飯盒の取っ手がなくなったときは、4日間夜中じゅうヘッドライトをつけて探したとか。もちろんなくした本人は探させてもらえない。「あのへんでなくしたかも・・・」といえば仲間がそのへんをさがす、とか。
 宿泊訓練でもそういうことをやっていた。集団訓練(整列したり、右向け右とかやるアレ)のときは、ひとりでも間違えれば全員が罰として100メートルほど往復ダッシュ。規律を乱す行動を取るものがいれば、全員が反省レポート提出、というように。
 そんな話をテニスのコーチにしたら、「それって、必要なんですか?」と聞かれた。んー、必要だから40年も前からやってるんじゃないの?自衛隊にいた彼も「こういう訓練で仲間の連帯が深まるんですよ」と言っていた。集団訓練は、集団を維持するために必要なことなのだろう。まあ、テニスをやる人はなじめないだろうな。
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 一方、1ヶ月ほど前からえんえん読んでいた村上龍「半島を出よ」を、清滝の桟敷でようやく読了。

半島を出よ (上)

半島を出よ (下)

 バリバリ地元が舞台になっている(下巻の表紙には我が家が写っているくらい)ため、読んでいる間は、福岡ドームに行けば「ここが占拠されて、このへんにコリョが野営していたのか」とか、大濠公園に行けば「ああ、ここで銃撃戦が」とか、現実とフィクションの区別がつかなくなっていた。
 
 村上龍という人はおそらく自衛隊や学校の規律と友情が大嫌いだと思う。
 最終的にコリョをほぼ全滅させたのは、規律とか友情を知らない若者たちだった。

 私も規律と友情が大嫌いな人間である。
 そんなものがなくたって、それぞれが自分の責任でいい仕事をして、なにかを変えることができるんじゃないか?そう思って私は今ここにいて、ここを離れられずにいる。
 答えはまだ見つかりません。
 でもまた、新しい年が始まりました。
 少なくとも、福岡を救う人間を育てなければならないなと思っています。

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