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「アンナ・カレーニナ」

ミュージカル「アンナ・カレーニナ
 日時:2006年3月21日(火) 18:30開演
 会場:福岡市民会館

 何なんだこの女!
 夫に愛され、若い男に愛され、なのに子どもと一緒にいられないとか何とかほざいて自ら死を選ぶとは!なんてわがままなんだ!子どもはあなたのものじゃありません。夫が許してくれないのも当然です。鬱々してたら若い男が愛想を尽かすのもあたりまえ。あなたは自分でその人生を選んだのだから、責任もって自分の人生を歩みましょう。

 私は、こんなにいろんな人に愛され、大切にされていながら、自分のことばかりを見つめすぎて、周囲に目が行かず、愛されていることに感謝できないやつは本当に許せない。
 自分で自分を追い込んでいく、そんな生き方を、私は憧れると同時に本能的に嫌悪している。そんな生き方は、自分も周囲も誰も幸せにしない。周囲の誰かを不幸にすることは誰にも許されていない。ましてや、どんなに深い罪を犯したとしても、自ら死ぬことなどもってのほかだ。死は何も解決しない。それどころか、少なくともこの物語においては、アンナの死によって、幾人の人が深い悲しみを味わうことか。

 まあ、私には夫も子どもも愛人もいないから、わかんないだけなのかもしれませんが。
 客席にいた女性たちはみんな共感していたのかなあ。

 文句ばっかり言っても仕方がないので。
 今回の目的は井上芳雄さん。
 伯爵軍人姿に美しい歌声。そう!まさにこれが私の見たかった王子様・井上芳雄だ。
 『モーツァルト!』も『ミス・サイゴン』もよかったけれど、井上さんはやっぱり王子様がいちばんよく似合う。クールで情熱的。育ちのよさがにじみでる。

 このドロドロ話の一方で、芸達者なサブキャラたちが笑わせてくれた。
 小市慢太郎さんは、小劇場出身だけれど、こういう大舞台でとても映える芝居をする。私が注目したのは『エレファントマン』からなのだけれど、渋めの役もお茶目な役もどんとこい。声がまたいいんだなー。
 新谷真弓さん。ナイロン100℃の所属でいいのかな? 声が特徴的な方で、しっかり笑わせてくれた。
 葛山信吾さんはなんだか“昼ドラの人”と思っていたのですが、歌も芝居も上手ですねー。もっといろんなところで活躍して欲しい方です。

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コメント

まあまあまあまあ・・(^^;;
確かにみんなそう思ったでしょう。そし自分はこうなるまい。と新たに誓うのです。カレーニンの「戻ってこい」の一言に感動した私は変ですか?

投稿: Ishida | 2006/03/26 10:03

昨夜松本で観てきました。東京で初日の翌日観て以来。1回目はミュージカルに見えなかったんだけど、今回はちゃんとミュージカルに見えたので、熟したんだなぁ、と。
友人によると、今回の『アンナ・カレーニナ』、トルストイの原作を十分丁寧に反映させた作品とは言えなくてそれでアンナ一人悪者に見えちゃうとのことです。わたしも原作読んでないのでわかんないんですが。わたし自身は、いつか子どもに会える日を信じて生きて欲しかったって感じかなー。

投稿: あれ | 2006/03/26 21:14

>Ishidaさま
 変じゃないですよ。そうか、アンナは反面教師だったのか・・・。
>あれさん
 私は、夫と若い男がいい人すぎると思いました。原作は読んでいないけど、いろんな書評から察するに、宗教が切り離せないようですが、あれではアンナが壊れていく理由がよくわからない。でも、壊れてもいいけど死んじゃダメです。
 今日、私には衝撃的な出会いがありました。こういう出会いがあるから生かされてるんだなあと思わずにいられません。あまりの衝撃に泣きながら車を運転していたら、犬の散歩をしている人を轢きそうになりました。幸い相手と犬に怪我はなかったようですが、危うく人殺しをするところでした・・・。
 ああ、こんな日はなんだかわからない神様に感謝。

投稿: SUN CHILD | 2006/03/27 20:13

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