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ヴォルフガング・ティルマンス「Freischwimmer」

ヴォルフガング・ティルマンス「Freischwimmer」
 日時:2004年12月19日(日) 
 場所:東京オペラシティ アートギャラリー

 Aちゃんが「絶対に見に行ったほうがいいですよ!ヤバイです!」(←この日本語はどうかと思うが、若者の間では「とてもよい」という意味である)と絶賛していたティルマンス。HPで見た限りは「写真かー。興味ないなー。図録だけ買って帰るか」と思っていた。帰りの飛行機までにものすごく時間があいていたのと、図録を買えるミュージアムショップを発見する前に会場に入ってしまったので、見る羽目に。

 なるほど、すごい。
 会場に入って思った。セロハンテープで貼られたりクリップではさまれてピンで壁に下げられた写真。いくつかのテーマがあるようだけれど、それらは体系的に張られているわけではなく、大きさも配置もばらばら。プリントされている紙も、艶のあるものやないものや、いろいろ。けれども、その空間には確かに訴えかけてくる何かがあった。彼の作品の展示を含めて「インスタレーション」と呼ぶ意味がわかった。一枚一枚の写真がどれほど時間と手間をかけて丁寧に計算されて撮られたものなのか、私にはわからない。けれども、一枚一枚、同じテーマ、つけられたタイトル、配置。それらを解釈することは私の自由だ。彼の写真はそれを強制しない。これは楽しい作業だった。私は写真にかこまれて、自由に写真と、被写体と、ティルマンスと、そして周囲にたたずむ観客とコミュニケーションをとることができる。たかが写真。ただの写真。しかも窓だの掛けられた服だの紙だのどうってことない被写体の写真。それがこんなにも世界を広げるものだとは思いもしなかった。
 確かにここに存在することを確かめること。それが私が芝居や美術を見る理由のひとつだと思う。
 ティルマンスは確かに私にそれを感じさせてくれた気がする。

 どうでもいいことだが、受付のお姉さんに「学生さんですか」と聞かれた。さすがに素直にうんとはいえなかった。若く見られるにも限度があると思う。複雑。

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