「贅沢女と嘴男」
タイガージェットフィスト「贅沢女と嘴男」
日時:2008年5月17日(土)19:00開演
会場:甘とう館show劇場
「タイガー・ジェット・フィスト」は、濱崎留衣さんのソロプロジェクト。
今回は、共演にクロックアップサイリックスの長岡暢陵氏を迎えての二人芝居。
濱崎さんを知り尽くしている(ような気がする。勝手に)、中村雪絵さん(劇団ぎゃ。)が脚本&演出を担当。集ったスタッフたちもつわものぞろい!
部屋には女。
薬をじゃらりと手のひらにのせ、一気に飲み込もうとする・・・と、ひとり暮らしの部屋にどこからともなく現れた男が、それを止める。
「欲しいもの、何でもさし上げます。お代は一切いただきません」
そう言う男と、女は旅に出る・・・。
部屋のセットがわぁ~っと開いて、後方にスクリーンがある空間へ。おおお!すげ~!装置は職人集団兄弟船のお仕事。
映像は林良子さん(非・売れ線系ビーナス)。
衣装も素敵。贅沢女の欲望を満たすに足るふわふわひらひらセクシーなドレスが多数。濱崎さんはとっかえひっかえ、着替えにも大忙し。
影絵っぽい他の登場人物も素敵。
劇中歌もオリジナルかな?
欲しいものたくさん
欲望のままに生きてきて、借金もかさんで、にっちもさっちも行かなくなった女
旅に出る、夢を見る
華やかな衣装に身を包み、何もかもが思いのまま
王様(目も見えず、耳も聞こえない王様)に求婚までされる
だけど、
王様の心に棲むのは私じゃない、あの女
嫉妬する
殺す
そして気付く
王様が惹かれているのは、あの女じゃなくあの香り
やっぱり何もかも思い通りになんてならないんだ・・・
目が覚めて、
そこは何もない、どこでもない、散らかった自分の部屋
王様はいない
口先だけの嘴男もいない
地味な仕事着に身を包み、
今日もまた日常の世界へ
役者二人は長い付き合いということもあるのでしょう、息もぴったりで、わがままな女&腰の低い男という構図がぴったり。でも、長岡さんは、もっと嘘臭くてもよかった気がする。嘴男は、女に振り回されているように見えて、実は女を騙して弄んでいるのだと思ったんだけど、長岡さんはすごくいい人だったんで。
以下、ちょっと細かい難癖をつける。
一部、せりふが映写で映し出されるのだけれど、かなりの量があって、読むのがつらかった。特に、侍女二人の会話は、もうちょっと工夫が欲しかったなぁ。
あと、王様が惹かれる香りは、芥子の花じゃなくてもよかったんじゃないかな。
邪悪なものとか、人をひきつけるもの、であればよくて、何か具体的なものにする必要はなかったように思いました。
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