「ヨクヨム」
最新旧型機クロックアップ・サイリックス第11.5回公演「ヨクヨム」
日時:2007年6月8日(金)20:00開演
会場:art space tetra
art space tetraがオープンした2004年、私はtetraのメンバーのひとりである安部貴住さんと同じ職場にいた。
「今度、アートスペースをオープンするんです」そう言って、tetraの仕組みとか、tetraでどんなことをやっていきたいかとかを話してくれた安部さん。どうすればアート≒美術や音楽で食べていけるのか。それを一生懸命考えて、それを実現するためのひとつの過程であるtetra。“美術や音楽”はそのまま“演劇”でも同じこと。私自身は演劇でご飯を食べるつもりはないけれど、演劇をやっている人たちが少しでもラクに自分の表現を続けていくために、私に何が出来るだろう、ということは考える。
「いつかtetraで演劇公演が出来たらいいなぁ」と、思ってはいたけれど、tetra初の演劇公演をするのがクロサイだとは。なんとも嬉しい偶然。
“リーディング公演”と銘打ってはいるものの、ちゃんとした演劇公演だった。
というよりも、“リーディング=読むこと”をテーマにした作品だったんだな、これは。
安部貴住さんはただいま個展を開催中。
お時間があれば是非。
安部貴住個展 “circulate”
そしてクロサイの次回公演は12月。
あの!芝居屋コロシアムです!
今まで以上に充実のラインナップ!必見!
「まもなく上演です。携帯電話の電源はお切りください・・・」
そんな前説からすでに「ヨクヨム」ことは始まっていた。
脚本を待つ役者。
ト書き読む男。
脚本を運んでくる狂言回し的配達人
やっと届いた脚本は「ゴドーを待ちながら」。
私が見た回はラストシーンでした。私自身は、ゴドー待ちを読んだり舞台を見たことがあるので、場面を想像しやすくて、聞きやすかったです。ちょっと走ってる感じはしましたが、ほんとにその場で初めて見たそうなので、それでもってあれだけのレベルというのはすごいと思いました。この演出、役者と演出家の公開ガチンコ勝負だと思いました。そんなことは稽古場でやれ、と言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは観客なしには絶対に成立しない勝負だと思います。必要とされる観客としてその場に立ち会えたことが嬉しい。
7割方、既存の“書かれたもの”をコラージュしたという脚本。日本国憲法、法律、公示、新聞記事、レシート、洋服のラベル、料理のレシピ・・・様々なところからネタを拾っていて、それらは一見ばらばらで何の関係もなさそうなのだけれど、私にはちゃんと繋がった。
クロサイの芝居は、こんなふうにいろんなモチーフやいろんなテーマが一緒くたにぶち込まれていて、コトバ遊びをしてみたり、ガーンと音楽をかけてみたり、最後はお約束の数打ち作戦・・・と様々な攻撃を仕掛けてくる。そのへんはきららと似てるところがあると思った。ただ、きららはどうも私の趣味にあわないのだけれど、クロサイはなんかしっくり来るんだよなぁ。
そこまで言わなくても、な注意事項。
説明責任
法改正
どんどん考える機会を奪われ、YesかNoか、○か×か、白か黒か、それだけを要求される人々。ま、いっか。そっちのほうがラクだもんね。
でも。
いいのか、それで。
ええもちろん、権力をもってるほうだって、そっちのほうがラクだけど。
いいのか、それで。
先行き不透明な未来にもかろうじてまだ可能性を信じることが出来る40代と
未来なんてないと、ため息をつきながらあきらめムードで不透明な世の中をさまよっている20代のちょうど中間にいて、
くるくると変わる世界に翻弄されながら、あきらめることも出来ず、かといって楽観的にもなれず、ただ笑うしかないんだな。
川原さんより二つ年上の私は、可能性を信じたいのに信じられず、うまく笑い飛ばすことも出来なくて、客席でただ涙をこぼしていました。
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コメント
明日の夜行きます、楽しみ~(^^)
近くにパーキングありますよね?
投稿 teru | 2007/06/09 12:57
コインパーキングが数箇所にありますが、少ないのでお早めに。
投稿 SUN CHILD | 2007/06/09 15:18
”リーディング公演”って、単なるサブタイトルだよね。
あくまで「そういうタイトルの演劇」の公演だわ。
っていうのを、チラシの文面から「ヨク読」まねばならなかったのだ。
投稿 マヤK | 2007/06/09 22:16
確かに「リーディング=読むこと」がテーマの公演でした。
いろんな意味で「ヨクヨム」ことが出てきたし、読まれるものもそれぞれ奥深くおもしろかったです。読まれるもの集めには本当に苦労されたようでした。
投稿 SUN CHILD | 2007/06/11 20:34