「恋の骨折り損」
彩の国シェイクスピア・シリーズ第17弾「恋の骨折り損」
日時:2007年5月5日(土)13:00開演
会場:北九州芸術劇場大ホール
ロンドンのグローブ座が再建されて間もない頃に訪れたことがあります。その日は何かの公演が行われていて、見学も不可。それでもあきらめきれなくて、うろうろしているうちに、偶然開演直前の劇場内に足を踏み入れてしまいました。小雨がぱらつく平土間にぎゅうぎゅう詰の立ち見客。それほど大きくはない舞台。高らかに楽隊のラッパが響き、ドラムが打ち鳴らされ、お客さんたちの拍手で劇場が沸く・・・。さすがにヤバイと思って劇場を飛び出しましたが、あのまま平土間に立ってたら、そのまま芝居を見られたかも。
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楽隊に率いられての入場、男性俳優のみにて演じられる舞台、下品なやり取り、意味もなくしょーもない歌を歌ったり踊ったり・・・ああ、シェイクスピアの時代の芝居だって、きっとこうだったんだろうなぁ。あの下ネタだらけの応酬は、男性俳優だけだからこそ面白さ倍増。この作品もロンドン・グローブ座で見たい。
事前にたまたまテレビでやっていた映画版を見ました。映画版はミュージカル仕立て。
小田島訳の戯曲も読んだのですが、読みながら「この掛詞やしょーもないギャグのオンパレードにはさぞかし苦労しただろうなぁ・・・」と思いました。松岡訳は非常に良くこなれていて、耳にも残りやすく、素晴らしい。
まあ、たいした話の筋があるわけではないので、ただ面白おかしい騙し合いのやり取りや、おバカなギャグの応酬を楽しむお芝居なのだろうと思います。終盤近くの劇中劇?はもう一発芸大会としか思えない。
開演前に楽隊さんのロビーパフォーマンスあり。開演ぎりぎりまでロビーで聞きほれてしまう。こういうときはたいてい客席を通っての入場なんだよね。
冒頭、白い樹に緑色の明かりを当てることでふぅっと舞台に生命を宿す感じ。最初から最後までほとんど緑の明かりは当たっているので、樹を緑色で作っておいてもよさそうなものの、これがあるのとないのとでは全く引き込みが違う。
入退場に客席を多用するのも、お客さんの意識を引き込む役になっていると思う。広い会場で、たいした筋もない芝居を見せるわけだから、随所に演出が凝らされていました。
沢村一樹と北村一樹の区別がつかない今日この頃。
この舞台に出ている北村一樹さんは、頭の悪そうな小柄なチンピラやくざのイメージ(ああ、たぶん『タイガー&ドラゴン』のせいです)でしたが、なかなか舞台でも映える方でした。
フランス王女=姜暢雄さん、でかい!それが狙いだったのでしょう。ちょっと活舌が悪かったのが気になりました。
その他、若くていい男ばっかりた~っくさん出て来たので、誰が誰やらさっぱりわかりませんでしたが、どの人もみんなうまい。このカンパニーは基本的に寄せ集めなのに、ちゃんと日本が世界に誇るカンパニーになっている。それもやはり演出家の力なのか。
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