「インディゴブルーの本当」
万能グローブ ガラパゴスダイナモス「インディゴブルーの本当」
日時:2006年12月10日(日)14:00開演
会場:STAGE MARO
おもしろかった。
のですが、ものすごくしっくりこないことが一つ。
細かいダメだしが多数。
2月17日(金)~19日(月)に甘とう館で福岡公演があるそうなので、それまでに育ってほしいなぁ・・・。
(ここからはねたばれを含むのでご注意)
福岡公演があることを知らなかったので、佐賀まで車を飛ばす。
天気も良かったし、楽しいドライブでありました。朝から観光がてらでかければもっと良かったのだけれど。佐賀はおいしいものもいろいろあるし、観たいところもいろいろあるし、会いたくない人に会わなくてすむので、機会があればまた。
劇場のSTAGE MAROは個人がやっている劇場だとか。福岡いえばシアポケをきれいにした感じ。
狭い劇場内を若い役者たちがわあわあと駆け回る。
彼らも野田秀樹が好きなんでしょうね。
「キル」とか「赤鬼」を思い出しました。それに、政治とか経済とかを絡めた松野尾スタイルは阿佐スパも思い出させます。
場面のつなぎ方にすごくおもしろいところがいくつかありました。
またラスト近くの装置の転換もかっこよかった。
セットもちょっとした仕掛けがあって、素敵でした。
けれど、まだ脚本が十分に練られていなくて、特にせりふのひとつひとつが洗練されていないと感じました。役者がちゃんと覚えてなかったのかもしれない。ちょっとしたミス(釣竿に釣り糸が絡んでたりとか)もたくさんあったし。
そして、どうしても気になったせりふが一つ。
「血はかえられない」というやつ。
クレタ村の人たちが差別を受けているのは血のせいだ、だから差別は当然だ、というふうに見えた。
最後まで、「それでも」っていう救いは見出せなかった。
旗揚げ公演「ガラパゴスダイナモス」の時と全く同じことを思ったのだけれど、悪い意味で若い。
この芝居に、ものすごい無意識の差別を感じてしまった。たぶん、そんなつもりで創ったものではないだろう。そう信じたい。だけど、私にはそう感じられてしまった。
友人が阿佐ヶ谷スパイダースについてほぼ同じことを言っていたのだけれど、ネタが刺激的だから選んだだけじゃないのか、本当にそこにある悲しみや痛みを理解できていないのではないか。観ていて不快感を感じる、と。たぶん大人計画もおなじ部類かな。(ちなみに私も大人計画を最初に見たときは、なんで客席がそんなに受けているのかさっぱりわからなかった。今は大好きですが) 差別は絶対にいけないことだ、だけど私たちは差別をしてしまう、そのことは悲しくて情けなくて、差別される側に対して本当に申し訳ない、と観客に思わせてこそ芝居じゃないだろうか。
私は阿佐ヶ谷スパイダースや大人計画の芝居では幸か不幸か、その嫌ぁな気分の向こう側にある本質が見えて、最終的にはいい気分で劇場を後にできるのだけれど、ガラパの芝居ではそこまで見えてこなかった。うまく伝わっていないのか、私の感受性が鈍っているのか。この点に関しては「若者と価値観が違うから」とは言いたくないのだ。戦争はよくないとか、差別はよくないとかいうのは、価値観の差でどうのと言えることではなく、絶対にだめだと言うしかないことだと思うから。
2月の福岡公演では、いい気分で劇場を後にしたい。
期待しますです。
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コメント
俄然、行く気になりました!
ダメ出し減ってるかな~?(^^)
投稿 teru | 2006/12/17 15:18