「DEALER’S CHOICE」
劇団アントンクルー「DEALER’S CHOICE」
日時:2006年11月23日(木)19:30開演
会場:九州大学大橋キャンパス内多次元ホール
初アントンクルー。
火曜劇場に参加した『声』を見に行きたかったのだけれど、チケットが売り切れたと聞いたうえに、当日雪が降って断念。次の『クローサー』は、映画を見て好みじゃないと思ったのでパス。
今回見に行ったのは、アントンクルーのある役者さんとあるWSで一緒になったのがきっかけ。アントンクルーとは、どうやらちょっとご縁があるようなのです。
おとなです。
役者も客席もかなりおとなです。
パトリック・マーバーの脚本もおとな向けなのだと思います。
翻訳劇のヘンな日本語が好きではない私ですが、この翻訳は本当によく練りこまれていて、ほとんど違和感がありませんでした。さすがです。
ひと昔かふた昔前にフィジカルシアターが流行するまでイギリスの演劇は“首から上でする”と言われていたそうです。この芝居も基本的には首から上で成立する芝居。コックのスウィーンは、冒頭でパンをこねる以外に何の仕込みもしてませんでした。野菜の皮をむくとか、いろんなことができそうなのに。ウェイター・マグズィーのサービスは、ウェイターとしてそれはそれはひどいものだと思いました。まあ、そのあたりにヘンな小芝居を打たなくても、十分おもしろいのです。それはやっぱり脚本の力なのだと思います。
おとなの役者たちは、皆きちんとせりふを伝えられるので観ていて安心。
客演の若手ふたりもいい仕事をしている。
GIGAの菊沢くんがかなり頑張ってました。本当にすごく頭がわるそうでよかったです(←厭味ではなく、頭の悪い人の役だった)。風三等星の広瀬さんは初見。ちょっとカン高い声がすてき。
19時半の開演は、食事をゆっくり楽しんでから劇場へ向かえる時間設定。幕間のコーヒーとケーキ。うずめ劇場も同じようなことをやっていますが、アントンクルーやうずめ劇場はきっと、知的水準の高い層に支持されるでしょう。そう、おとなの、おとなによる、おとなのための芝居。こういう芝居は、小劇場世代の演劇人の年齢が上がっていくに連れて今後増えていくのではないかと思います。
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