「I KILL(イキル)」
少年王者館「I KILL(イキル)」
日時:2006年8月19日(土)15:00開演
会場:下北沢 ザ・スズナリ
少年王者館は初見。
以前、Kudan-project「真夜中の弥次さん喜多さん」で、天野天街演出を体験。そういうものだと思って見なかったので、激しく混乱した。
演劇なんだけど、ぎりぎり「パフォーマンス」というカテゴリにくくられそうなシロモノ。
びみょーな白塗りとか衣装はアングラテイスト。イメージを数珠繋ぎ、繰り返す。映像やダンスを織り交ぜ、時に 現実と舞台上=架空と現実の境界をふと曖昧にする、ものすごくアーティスティックな舞台。
以前、ある芝居の感想として「脳みそにダイレクトに伝わってくる」と書いたことがあるが、それに近い。言葉では説明できないイメージが流れ込んできて、何に泣けるのかわからないまま泣いていた。
結局、タイトルになっている「I KILL(イキル)」ということを、1時間半言い続けているのだと思った。
冒頭。天国への入り口?目の前を流れるのは三途の川?そんなときにはいつも雨が降る。
生きることへの不安。死ぬことへの不安。
ここはどこ?俺は誰?
前半のダンスには首吊り・服毒・そんな自殺のイメージ
命の尽きるこの瞬間に、蘇る数々の瞬間。
いろんな生のかたち、死のかたちがあり、人生はひとつひとつ違うけれど、誰の人生にもたくさんのいろんな思い出が詰まっていて、共有できるものもたぶんたくさんある。
そう、誰もが一郎なのだ。
クライマックス、ずらずらと並べられるコトバの羅列。
夏の思い出。あの日の思い出、楽しい思い出、つらい思い出、そんな人生の思い出たち。
しつこい繰り返しは、今回いつもより少なめだということでしたが、ダンスとか音楽を考えれば、繰り返しってよくある手法ですよね。そう考えると違和感なく思えたり。
照明・音楽・映像・群唱・・・最初から最後まできっかけの嵐。
スタッフや役者さんたちは皆、1時間半もの間ものすごい集中を要求されているだろうなあ。いっぱい役者さんがいるけど、みんなレベルが高い。プロデュース公演や客演流行りの昨今ですが、こういうのは劇団ならでは、かなぁ。
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