飛ぶ劇場「IRON」
飛ぶ劇場「IRON」
日時:2005年11月5日(土)19:00開演
会場:西鉄ホール
99年の初演、02年の宮城聡演出版も見ている。
(宮城版は私の中ではあまり印象に残っていないのだが・・・)
演出そのものは初演とほとんど変わっていなかったように思った。
初演時の感想はこんな感じ。
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何がどうってことはないんだけど、そのなにげなさに少し元気づけられました。
イタタミの脱出がうまくいこうといかなかろうと、もしかしたら死ぬかも知れな
くても、その時自分の信じた道を行くことが一番の幸せなんだと思う。だからこ
の話に、私は元気になれたのだと思います。だったら残された方も、笑顔で見送
ってやろうじゃないかと思います。
劇中の小道具、音楽、衣装、照明などのスタッフワークもすばらしくて、バラ
ンスの良い芝居でした。
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ただ実のところ、初演時のラストに私は、「板民は死んだのだ」と思った。それでも元気になれた。ほんの少しだけ。
初演時にもっとも印象に残ったのは、連行される多久先輩=北村功治さんの笑顔だったのだけれど、今回、もっとも泣けたのは宮連コーチと板民が二人で話すシーン。泊さんが当日パンフに書いていたけれど、あのシーンは若かりし日の自分と30代も後半になろうという自分との対話のシーンだったと思う。
私自身は宮連コーチの立場に立ってしまう。
クライマックスシーン、命がけで、それでも出て行くと言う人を、私はやっぱり見送ることしかできないなと思った。 ただ、心から祈った。「板民、死ぬなよ。どんなことがあっても生き延びろよ」と。そしていつか、帰ってこい。私はずっと、ここで待ってるから。おかえり、って迎えてあげるから。
私は毎回華玉木の位置付けがよくわからなかったのだけれど、薙野さんの感想
を読んで納得。なるほどね。
セット。
初演と宮城版を足して2で割ったような感じ。
あの、上にぶら下がってたのはなんだろうなー?息抜きの管?
ただ。
たにせさんの厳しい評価もよくわかる。役者に関しては、私もかなりこれに近い印象をもった。
もちろん、私はこれからも飛ぶ劇場を見に行きますよ。すでにある一定以上のクオリティがあって、安心して観られますもの。そして飛ぶ劇場のこれからも気になりますもの。
ある意味、飛ぶ劇はひとつのゴールにたどり着いてしまっていて、それはあたかも糧流島にいるような閉塞した状況だとも言えると思うのね。だからこの先どうしようか、っていうのはやっぱり考えると思う。泊さんは、確実に考えている。ここから出て行くことだけが解決策ではない。
たとえば、来年4月には飛ぶ劇union・鵜飼秋子さんの「さかな公団」の公演。
北村さんは中安さんと組んで「北中」というユニット結成。
すでにスタートしているTATSUO HOUSE。(毎回かなり笑える)
それぞれが、それぞれにできることをやってみよう、というところから、もうすでにいろんなことがはじまっている。
行くところまで行ったから、もういいやというわけにはいかない。脱出するのもひとつの手だけれど、ここで闘う方法だっていくらでもあるのだ。
そういうわけで、クライマックスに、私は思った。
板民、がんばれ。
飛ぶ劇場、がんばれ。
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コメント
私も頑張って欲しいと思ってます。
西鉄の公演は優先順位を考えて行けませんでしたが。
小松杏里さんの感想も解ります。
http://forum.nifty.com/ftheater/sp/anri/
(11月の2週目)
カンパニーで熟成すると、役者がその演出の芝居に「慣れて」しまうことがあるのですよね。
逆(演出が役者の扱いを)もあるかもしれませんが。
投稿: tanise | 2005/11/18 22:04
>tanise さま
芝居は本当によかったし、おもしろかったし、満足しました。一方で、初演のときの勢いみたいなものが感じられなくて、そこにカンパニーの変化とか、カンパニーそのもののあり方を(「飛ぶ劇場が」ということではなく普遍的な意味で)見てしまったんですよね。
それは、ひとつには若いのをどう育てるかっていうところにも関係してくるわけで、そのあたりは自分の中でもかなり真剣に考えないといかんなあと思わされました。
投稿: SUN CHILD | 2005/11/19 23:14