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グレコローマンスタイル『赤い薬』

グレコローマンスタイル 本公演そっちのけ公演
『赤い薬』
 日時:2005年10月10日(月) 20:00開演
 会場:イムズ8F fm fukuoka/GAYA

 京都の劇団MONOの土田英生・作
 破格の報酬で、なんだかあやしげな?薬の被験者になったひとたちのお話。

 土田さんの脚本、ということで見に行ったのだが・・・。
 ストーリーは単純。
 何事もない状態から、薬によって躁になる、鬱になる、そしてまた何事もない状態に戻る。おしまい。
 正直言って、長く思えてしまった。ラストも、「なんか切なくなる」っていうより「だから何?」と思ってしまった。残念。

 これが「おもしろい芝居」になるには何が必要なのか?
 HPの土田さんのプロフィールによれば、「張りつめた状況の中に身を置く普通の人々のたたずまいや認識のズレから生じる会話の可笑しさや哀しさを軽快なテンポで見せることで評価を得ている」うむ。土田作品を説明するのにこれ以上完璧な文言があるだろうか。
 土田さんの脚本は、間違いなく「会話」が可笑しい。MONOの芝居だって、淡々とせりふが述べられていくだけなのに、笑わされてしまうのだ。まじめにやっているからこそおかしい、とか、その絶妙な間がおかしい、とか。
 今回、明らかに「あ、今ここで(笑)だな」というせりふなのに、お客は誰も笑わない、という場面がいくつかあった。笑わせるのって本当に難しいのね・・・。

 ちなみに。
 私は既存脚本を使った公演には賛成派。
 いい脚本は役者と演出家を育てる。
 いい脚本を下手な芝居と演出で見せられるのは確かにがっかりするけれど、今回のような「本公演そっちのけ公演」もたまにはいいんじゃないでしょうか。あ、チケット代は割に合わない感があったけど。

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