子供のためのシェイクスピアカンパニー「尺には尺を」
子供のためのシェイクスピアカンパニー「尺には尺を」
日時:2005年7月24日(日)14:00開演
場所:北九州芸術劇場中劇場
「子供のためのシェイクスピア」という文言に騙されて、このカンパニーのおもしろさを知らない人がどれほど多いことか!
「えー、子供向けなんでしょ?」「シェイクスピアって難しいしつまらない」
何を言う! このカンパニーのシェイクスピア芝居を見れば、そんな先入観は吹っ飛びます。
「シェイクスピアは年を取ってからの楽しみに」なんて言った人もいたけれど、そんなもったいない!
シェイクスピアを知らない人生は、かなりつまらない人生だと断言できます。
それに、37(38)作全部見るには今から観ておかないと間に合いません。ましてや「尺には尺を」なんて、今度いつどこで上演されるかわかったもんじゃない。見られる時に見ておきましょう。
そんなわけで、このカンパニーのおかげで若くしてシェイクスピアに出会えた子どもたちは本当に幸福だと思うのです。
1995年から東京グローブ座で毎年上演されてきたこのシリーズ。グローブ座がジャニーズ事務所に売却されてからもカンパニーは継続し、パナソニックさんもこのカンパニーにはお金を出し続けてくれているようです。それ以前は「グローブ座カンパニー」という座組みで、海外から演出家を呼んでシェイクスピア劇を上演しており、私はその昔「間違いの喜劇」をグローブ座で観ました。そのとき、上杉祥三・長野里美・加納幸和らとともに舞台に立っていたのが山崎清介。福岡大学の出身です。プレビュー公演でまだせりふがちゃんと入っていなかったらしく、明らかに手のひらに書いた(か、カンペの)せりふを読んでました。とんでもない人だと思いました。
しかし、この山崎さんがすごい。
あの長くて難解なシェイクスピアのせりふを大胆にカットし、果ては「いっそセレナーデ」まで折り込んで、その本質をまったく損なうことなく2時間足らずの舞台にまとめ上げてしまうのです!演出面においても、このシリーズには毎回おなじみの黒コート・帽子・シェイクスピア人形・ハンドクラップ(←休憩時間には真似して拍手する子ども続出!)・簡素な木製の椅子と机のセット・・・と、お約束がたくさんあるにもかかわらず、決してマンネリにはなっていないのです。
だいたいがこの話、結婚前にやっちゃってできちゃったので死刑、それを命じた公爵代理にもおんなじ罪を着せるためにやっちゃえ!という、普通なら子どもは見ちゃだめ!な芝居です。客席にいた子どもたちのどれほどがこの物語を理解していたかは謎ですが、芝居そのものを楽しんでいたことは間違いない。終盤には大声で舞台に突っ込みいれてましたし。
もうひとつ、このシリーズのお約束に、開演前の前座「イエローヘルメッツ」があります。早目に客席について、手拍子でいっしょに歌いましょう。
あー、感想じゃなくてカンパニーの宣伝になっちゃったな。
まあいいや。いまさらシェイクスピアについて語ってもしょうがないし。
来年は「リチャード三世」だそうです。
是非、劇場で。
おまけ
原題は"Measure for Measure"ですが、measureって、「法案・条例」っていう意味があるんですね。
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コメント
東京での評判がすごく良かったので観たかったんですが、土日はその時間しかなくて「S高原」とめっちゃ悩んだんです。。。
バッティングしてなければなぁ~。
投稿 tanise | 2005/07/26 22:51
結果的にこれが終わってからでも青年団の17:00の回に間に合いました。もっとも私は、青年団を捨ててこっちを取ったんですけど。
でも大丈夫!? 8月1日に山口情報センターで公演があります。夏休みだし、子どもたち連れてGO!
投稿 SUN CHILD | 2005/07/27 05:50
メジャー(measure)なのにメジャー(major)じゃない"Measure for Measure"ですねw
投稿 マヤK | 2005/07/30 00:10
あらら、ここ見られてたんだ>マヤKさま
ほんとに、シェイクスピアを観ずして演劇好きを自認するなって言いたいです。言い過ぎか・・・。
投稿 SUN CHILD | 2005/07/30 22:26