「その河をこえて、五月」
「その河をこえて、五月」
日時:2005年6月11日(土) 18:00開演
会場:北九州芸術劇場中劇場
2002年の初演は、東京とソウルのみでの公演で見られなかった。とても評判のよかった芝居だったので、今回は北九州で見られて本当に嬉しい。
とにかく完璧に作りこまれた芝居で、感想が書きにくいのだけれど、ひとことで言うなれば韓国人家族のオモニ役・白星姫(ペク・ソンヒ)さんと三田和代さんベテラン女優二人の芝居がすばらしかった。特に、自身も日帝時代に皇民教育をうけたという白先生の存在感はすごかった。きれいでおいしい和菓子が好き、日帝時代に送った少女時代は懐かしい、目の前にいるほぼ同じ年の日本女性に親しみを感じる、でも子どもが日本人と結婚するのは嫌、お菓子を持って帰ったときに親に叱られたことは絶対に忘れない・・・。決して差別をしたり、悪く思っているわけではないのだけれど、どうしても許せなかったり、嫌だったりする、そんな心情が本当によく伝わってきた。
ラストシーン、私は気づかなかったのだけれど、くっつけてもなお敷物のあいだに距離があったという。そう。韓国はお隣の国。とても近いけれど、ぴったりくっついているわけではない。ひとつでもない。私は私、あなたはあなた。あなたのここが好きで、ここが嫌い。それはきちんと伝えなければならないし、それにはきちんと耳を傾けたいと思う。「知る」ことで、心情は間違いなく変わる。それは日韓だけでなく、何事においても、だ。
ところで、たにせさんが指摘されていた桜の花びら、私も冒頭からずーっと気になっていました。たにせさんやたかさきさんから見ても謎の技術だったのね。
在日韓国人の役で出演されていた小須田康人さんの日記には、初演と今回の稽古の様子から本番の舞台裏まで詳細に報告されています。これを読むと楽しさ倍増だと思います。
今回:2005年4月第2週~
初演:2002年4月第4週~
あと、泊さんの感想がまたイイです。
あー、それにしても、韓国料理が食べたくなりました。
ちなみに終演後は旦過のおでん屋台でおでんとおはぎを食し、天神に着いた時にはもう終バスでした。あぶない、あぶない。
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コメント
この感想、私のブログにトラバいただきありがとうございます。
私はなんといっても脚本と、泊さんの言う平田職にしびれました。
私個人はガッツンガッツンいって、役者バリバリみたいな芝居の
方が好きですが
今回の芝居が、演劇史上に残りかねない名作であるという印象は動かしようがないですね。
投稿 たかさき | 2005/06/14 00:19
>たかさき さん
コメントありがとうございます。「ちんぴょろすぽーん日記」時代から、たかさきさんの文章のかくれファンだったので、blog楽しみにしてます。今後ともどうぞよろしくお願いします。
投稿 SUN CHILD | 2005/06/14 21:15