「ROMEO AND JULIET」
「ROMEO AND JULIET」
日時:2005年2月6日(日) 13:00開演
会場:北九州芸術劇場大ホール
激しい。やはり恋愛ともなればこのくらい激しくないと、という最高レベルの激しさを、藤原竜也と鈴木杏が見せてくれた。
藤原竜也は数年前小倉で見た「エレファントマン」ですっかり虜になってしまった。
芝居ももちろん、ルックスもいいし、笑顔もいいし、声がまた良い。さらに、終演後、劇場を出る彼に遭遇し、出待ちのお客さんに丁寧に挨拶をしていた姿にまた(はーと)。今回も、カーテンコールで何度も何度もステージに登場してくれた。
ふたりがはじめて出会う舞踏会のシーン、見詰め合った一瞬で恋に落ち、目が離せなくなる、ともすれば「ありえない!」場面なのに、まったくウソ臭さがなかった。非常に納得のいく恋の始まりだった。その後のバルコニーシーンでのとろけっぷりも、「あ~そうなんだよね~。転げまわっちゃうんだよね~。わかるわかる!」
鈴木杏はやっぱり早いせりふについていけないときがあるものの、集中して高めの声でせりふを言うときはむしろ全くそんなことはなく、彼女のもつ力はすごいと思った。個人的にはお姫様キャラじゃなくて、映画「花とアリス」で見せたボーイッシュな乙女がはまっていたと思うのだけれど、もっともっと違う姿を見せてくれそうで、今後も楽しみ。
脇の役者さんたちは、このふたりを引き立てるに十分な渋い芝居だった。ジュリエットの父、キャピュレット公は、声がよくてかっこいいなあと思ったら、壌晴彦さんだった。どうりで。
セット。
白黒写真の顔・顔・顔。最初はこの舞台の「目撃者」なのかと思っていた。しかしラストシーン、大公のせりふを聞いていたら、その写真が遺影であることを直感した。彼らはもう、この世にはいない。
終演後、パンフレットで確認したら、やはりあれは「愛に死んでいった若者たち」の肖像なのだそうだ。
冒頭の序詞から始まって、ほとんどせりふをカットせずに3時間に及ぶ長い芝居だったけれど、ラストシーンを見たときにこの芝居の本質がふっと浮かび上がった気がした。せりふのはしばしに、若い二人がたどる運命を暗示することばがちりばめられていて、無駄なせりふがない。いまさらながらシェイクスピアはすごいと思った。
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