ままごと「あゆみ TOUR」
日時:2012年4月19日(木)19:30開演
会場:イムズホール
「平日公演かぁ」とあきらめかけていたのだけれど、公演数日前に突如思い立ってチケット予約。間に合った。やればできるねぇ。
挟み舞台。
開演直前に女子8人がフロアに登場してストレッチ。
みんな白っぽいふわっとしたナチュラルな衣装に赤い靴。
ものがたり。
わたし=あみちゃん。
わたしが初めて歩いた日、ママが見守ってくれてた”はじめの一歩”。
ママに靴をねだった日、迷子になった日、小学校に入学して、同じクラスの男子とからかったりからかわれたりの帰り道、犬を拾った日、犬の散歩の途中で転校生のあの子と会った日、仲良くしたいのに仲良くできなかったあの日・・・。高校時代、大好きだった先輩、就職して、先輩面して誘った後輩の男の子。いつしか彼と付き合って、海に行った。結婚して、子ども=あゆみが生まれて、その子どもが大きくなって、私は年をとって…。”終わりの一歩”
なんてことはない、ふつうの、よくある、だけど特別な風景。
ひとつひとつが、わたしの”あゆみ”。
あったかもしれない人生、あの日の分岐点。
どこかで曲がり角、また重なる道。
いくつもの、だけどただひとつの、わたしの”あゆみ”。娘の”あゆみ”。
柴さんの作品はなんだか、女の子たちがかわいい
典型的少女マンガみたいなエピソードの数々は、そんな珍しくもなんともないあたりまえの瞬間。けれどもその瞬間の一つ一つを、とても大切に見せてくれる。見せ方がうまいなぁと思う。
照明も、美しい。
8人の少女たちは、”あゆみ”という名の一人の少女を8人で演じていたとも取れるし、8人の”あゆみ”の8つの人生だったのかもしれない。ひとりの”あゆみ”のいろんな”歩み”の分れ道、曲がり角で曲がって、あったかもしれないもうひとつの人生と、交わったり、重なったり、のパラレルワールド。
ひとりの千代子を何人もの女優たちが演じていた「千年女優」を思い出した。
たったひとりの”あゆみ”の人生。あったかも知れない、人生。
あの日彼女に”ごめんね”と言えた私、結婚しなかった私、子どもがいない私…。
”あったかもしれない”人生、なかったかも知れない”わたし”
今ここにいる私も、あったかも知れない人生も、丸ごと全部受け止めてくれるこの芝居。
人生のいくつもの分岐点に、ほんのちょっぴり後ろめたい後悔を感じつつ、そんな自分をまるごと全部肯定してもらえるこの芝居にほんのちょっぴりほっこりしたのでした。
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